脳の血管障害、動脈の硬さが血圧より大きく寄与 琉球大などが解明
その結果、血圧の高低に関係なく、動脈硬化が進んでいる人は進んでいない人の2倍超の高い割合で脳小血管病を発症していることが分かった。具体的には、動脈硬化が進んでいない群の発症率は22~24%なのに対し、進んでいる群では55~56%だった。 石田准教授は「これまでは血圧を下げて脳小血管病を防ぐことが基本とされていたが、動脈硬化度を診察のたびに測定するとリスク評価できることが分かった。血管年齢を上げないことが脳小血管病予防につながる」とした。動脈が硬くならないようにするには、食生活の見直しや、禁煙、運動習慣を身につけるなど健康に良い生活を送ることが大切という。
研究の成果は米心臓協会の「ストローク」に10月17日に掲載され、琉球大学が同日に発表した。