トルコ中銀が金利を再び据え置き、過剰流動性の吸収措置を追加へ
(ブルームバーグ): トルコ中央銀行は23日、政策金利を据え置いた。同国資産への需要急増で生じた過剰流動性に対処する措置を追加する方針も打ち出した。
カラハン総裁率いる金融政策委員会(MPC)は、1週間物レポ金利を2カ月連続で50%で据え置いた。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では全員が据え置きを見込んでいた。
発表文によると、「月次インフレの基調的なトレンドが有意かつ持続的に低下するまで」MPCは引き締め政策を維持するとあらためて表明した。
「金融引き締めの遅行効果を考慮し、MPCは政策金利の据え置きを決定したが、インフレリスクを引き続き強く注意すると強調された」という。
中銀はまた、「マクロ金融の安定と金融伝達メカニズムを支える目的で」信用の伸びと預金に関連した措置を講じる意向を示した。
トルコ資産への外国資金流入を維持する上で、中銀の政策据え置き継続は鍵になる。トルコが75%前後で近くピークに達すると見込まれるインフレの抑制に取り組み、より従来型の経済政策に回帰することに投資家は信頼を置いている。
トルコのインフレは世界最高の部類に入るが、当局者は来月から低下を始め、年末には38%になると予想している。
原題:Turkey Holds Rates Again, Pledges Measures to Mop Up Liquidity(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby.
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Beril Akman