監督・仲 里依紗、主演・秋山竜次。これで面白くならないワケがない!
秋山竜次さん(以下、秋山) その2条件だけ? ホラーと秋山(笑)? うれしいなぁ。 仲 そう、その2条件(笑)。本当ですよ! 最初からそれだけは決まっていました。ホラーだったりサスペンスだったり、ちょっと暗い方が好きなので、そういうジャンルを演じる秋山さんを見てみたいっていうのもあったんです。 秋山 好きなものを集めた中に僕が入ってるなんて! そういう経緯でオファーいただくなんて、なかなかないですからね。ありがたいです、本当に。しかも仲さんがこちらの負担のことを考えて「大河ドラマとか重なっているし、セリフ少なくします。対策がありますんで」と聞いた時は何の対策なんだろうと思ったんですが、セリフをゼロにする対策だったんですよね(笑)。 仲 秋山さんはきっと忙しくてセリフを覚える時間がないだろうから、じゃあセリフをなくしちゃおうと(笑)。「もう当日来ていただくだけで大丈夫なんで」って言ったんです(笑)。 秋山 いやいや、さすがに無理です、当日来ただけじゃ(笑)。最初はセリフを覚えなくていいから楽なのかなと思ったんですけど、やっぱりお芝居はそんなに楽じゃなかった。いざ演技に挑むと、表情だけで見せるという難しさを感じました。いつもなら、変なふざけた表情でひと笑いさせて逃げるという感じですから(笑)。でも今回はガチホラーなので、おふざけの顔はいらない。逃げようがなくて、めちゃくちゃ難しかったです。 仲 そうだったんですね(笑)。 秋山 でも、仲さんの演技指導がすごく面白くて。仲さんは僕らのコントをすごくよく知ってくれているので、無になる顔を造らなくちゃいけなかった時の演技指導が「あのロバートの『邪念0(ゼロ)研究所』※の顔で」って僕らのコントネタで指導されたんです。邪念なんぼですか?と聞くと……。 ※邪念0(ゼロ)研究所は 「いかなる状況においてもとにかく邪念を消すことをモットーに活動する研究所」という、ロバートのコント。