西川貴教が語る「滋賀革命」 9.5万人フェス成功の舞台裏と持続可能な地方創生
既得権益との戦い方
西川はBtoBの展開や出展企業同士のビジネスマッチングを始め、ゆくゆくは米粉を使ったお菓子、日本酒など、地域ならではの米を使った食文化を「KOMECON」を通じて発信していくことも構想している。各地の特性に合わせた柔軟なフォーマットで展開していくことで、イベントの可能性は無限に広がる。 「今、僕が一番の課題だと感じているのが、既得権益との戦い方です。例えば国など、誰かが決めたルールに振り回されたままでは、地方は生き残っていけないですよね。発想を変え、僕たち自身で魅力あるものを生み出し、その価値を上げていくことを真剣に考えていきたい」 地方のステイクホルダーと手を取り合いつつも、既存の枠組にとらわれない発想と粘り強いリーダーシップで独自の地方創生を形にしていく。T.M.Revolution、西川貴教の革命は続く。
Forbes JAPAN 編集部