“100均の里” 中国の卸売市場が日本に初の展示場【WBS】
文房具や雑貨などが所狭しと並べられているのは、100円ショップの仕入れ先として知られる中国・義烏の卸売市場です。この世界最大級の卸売市場が18日、日本で初めて展示場「日本東京義烏セレクション」をオープンしました。 東京・日本橋の問屋街の一角にある6階建てのビル。中にはアクセサリーや化粧品の他、文房具など日用雑貨品が並んでいます。商品には中国語の表記と、卸売価格の値札がついています。水筒は卸売価格で353円からです。 「(現在)日本のバイヤーは中国で仕入れているが、それを日本の中で完結できるようにする」(義烏マーケットと提携したオークファンの藤豊さん)
中国・浙江省義烏にある世界最大級の卸売市場「義烏マーケット」。7万5000以上の企業の商品およそ210万点を取り扱っていて、日本の100円ショップやディスカウント店の多くが、ここから仕入れています。 この義烏マーケットの運営会社が日本企業と提携し、日本初となる展示場をオープンさせました。早速訪れていたのは、インテリアの販売などを手がける企業です。 「4月に店舗をオープンする。インテリア雑貨や家具がないかなと思い、来た」(インテリアなどを販売するMEスタイルの高橋美紀社長) 「ラベル(値札)があるが、交渉次第では下げることも可能」(担当者) 卸売価格でおよそ240円のモップやおよそ370円の首に巻くクッションなどの購入を検討しているといいます。 「日本にない商品があった。かなり価格が安いと感じた。自分たちで(現地に)行く負担がない分、いいのではないか」(高橋社長) 義烏マーケットと取引していない日本の企業は多いため、こうした卸売り専門の展示場を今後増やしていく計画です。 「圧倒的に安く仕入れることができる。日本企業にとって商売する上では非常に重要な論点だと思う。利益を出すために輸入は今後も伸びていくのではないか」(オークファンの藤豊さん) ※ワールドビジネスサテライト