土塀撤去の上げ馬神事 来年も同じ形式で 禁酒徹底も
多度大社(三重県桑名市)の伝統行事「上げ馬神事」について話し合う「上げ馬神事事故防止対策協議会」が20日、大社で開かれた。高さ約2メートルの土壁を撤去するなどの対策を取って行った今年5月の神事を評価し、来年も今年と同じ形式で開催する方向で調整している。 協議会は桑名市や大社などの関係者で構成する。この日の会議は非公開で行われた。関係者によると、人馬ともに負傷せず、専門家の指導により馬をスムーズに動かすことができたと評価する声が上がった。一方、関係者の飲酒などが報告され、改めて禁酒を徹底することなどが確認された。 会議後、御厨総代会会長は「細かな問題はあったが、人馬とも安全に執り行えた。来年も、今年と同様の形で行うつもりだ」と話した。 神事を巡っては、昨年に1頭が転倒、骨折して殺処分され、全国から批判が起きた。