朝ドラ「ばけばけ」ヒロイン夫 トミー・バストウ、黒澤明作品に影響…好きな日本俳優は「三船敏郎さん」
NHKは27日、2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」の出演者発表会見を行い、ヒロイン・松野トキの夫で、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルとなったヘブン役を発表した。1767人の応募者の中から、イギリス出身の33歳、トミー・バストウが選ばれた。日本のドラマに出演するのは初めて。取材に応じ、日本への思いを語った。 【写真あり】会見で笑顔をみせるトミー・バストウと高石あかり トミーは2008年、「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」でメジャー映画に初出演し、イギリスで俳優としてのキャリアをスタート。2018年からアメリカにも活動を広げ、2024年エミー賞受賞ドラマ「SHOGUN 将軍」にて、マルティン・アルヴィト司祭役を演じ、一躍注目を集めた。10年間ほど「独学」で日本語を学んでおり、日本語が堪能だ。 日本のテレビドラマに出演するのは、今作が初めて。「歴史が長い番組。みんなが朝ごはんを食べながら見るものは素晴らしいと思います」と朝ドラへの印象を語った。 日本が好きになったきっかけは、黒澤明監督の映画を見てから。「黒澤明監督が好き」といい、好きな俳優を問われると「三船敏郎さんが好き」と答えた。 トミーは、1767人の応募者の中から、オーディションで選ばれた。オーディションは海外でも行われ、国内は246人、海外からは1521人(アメリカ1352人、イギリス149人、オーストラリア・ニュージーランド20人)が応募。「マッサン」のオーディションでは国内232人、海外289人の521人で、約3倍の応募者となった。 朝ドラ通算113作目の同作は、「怪談」などを記した明治時代のアイルランド人英語教師ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻・小泉セツをモデルに、夫婦の絆を描く。原作はなく、フィクションとして再構成。脚本はNHKドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」などを手掛けたふじきみつ彦氏。撮影は島根・松江で来春開始する予定。