「立山黒部アルペンルート」除雪開始 4月15日全線開通へ
富山、長野両県を結ぶ山岳観光路「立山黒部アルペンルート」の営業開始に向けた除雪が7日、立山町芦峅寺の藤橋ゲート(標高475メートル)を起点に始まった。4月15日に予定する全線開通に向け、初日はロータリー車2台が約2キロ区間で、深く積もった雪を吹き飛ばしながら作業を進めた。 除雪区間は藤橋から室堂(同2450メートル)までの31・3キロで、今年はロータリー車やブルドーザーなど22台が作業する。立山有料道路管理事務所によると、積雪は室堂5・3メートル(5日時点)、藤橋0・6メートル(7日時点)で、昨年同時期はそれぞれ4・8メートル、1メートル。過去10年平均は5・7メートル、1・3メートルとなっている。 能登半島地震による道路損傷や斜面崩落は、1月の遠方目視、ドローンでの点検では確認されていない。 アルペンルートは美女平―室堂間が4月15日、桂台―美女平間が同29日に開通を予定する。 観光名物「雪の大谷」の昨年の入り込み客数は21万6千人で、2022年の11万3千人を上回り、コロナ禍から順調に回復している。