青野未来が王座戦で挑戦を退けた天麗皇希へ「調子乗ってたのかなと私は思ってました、でも」
「あなたはマリーゴールドの未来のエースになるんじゃないの?このみんなからの期待、しっかり背負え!」
女子プロレス団体「マリーゴールド」が19日、東京・後楽園ホールで開催した「MARIGOLD Summer Gold Shine 2024」において、青野未来(33)がユナイテッド・ナショナル(UN)王座の防衛戦を行い、挑戦者の天麗皇希(24)を下して初防衛に成功した。 【動画】天麗皇希を下し見事、UN王座V1に成功した青野未来の試合後コメント 『Marigold Summer Gold Shine2024』 日時:8月19日(月)開場17:30/開始18:30 会場:東京・後楽園ホール 観衆:1,450人(超満員) 青野はアクトレスガールズ出身で、現在はマリーゴールドにおいて純白のベルトの初代王者として君臨している。 その青野が迎えたV1戦は、アクトレスガールズ時代からの後輩であり、長身とその美しい外見が特徴の皇希を相手に行われた。 試合開始直後から青野は、皇希の強みである脚を狙い徹底的に攻撃を仕掛けた。 青野の作戦は皇希の機動力を奪うことにあり、ニークラッシャーやカーフキックを繰り出し、皇希の長い脚を狙い撃ちにした。 これに対し、皇希は場外でのパワースラムで一気に流れを引き戻し、そこから怒涛の反撃を見せた。 皇希はその圧倒的な体格を活かして馬乗りエルボーを繰り出し、さらには変型バタフライロックで青野を追い詰める。 試合中盤には旋回式ダイビングボディープレスを放ち、青野を窮地に立たせた。 しかし、青野はここで真の王者としての意地を見せる。 皇希の猛攻を耐え凌ぎ、逆転のレインメーカー式ラリアートを放って形勢を逆転。そこからは青野の怒涛の攻勢が続く。 最後は、青野の必殺技であるバスソーキックからのスタイルズクラッシュで試合を締め、3カウントを奪取した。 <試合結果> ▼セミファイナル 30分1本勝負 ユナイテッド・ナショナル選手権試合 <王者>青野未来 〇 vs <挑戦者>天麗皇希 × 21分0秒 スタイルズクラッシュ→エビ固め ※青野未来が初防衛に成功 試合後、青野は「皇希はまだまだだよ。まだまだ遠い。でも、あなたの成長しっかり感じた。私も必死に守った。でも、もっともっと強くならなきゃ。あなたはマリーゴールドの未来のエースになるんじゃないの?このみんなからの期待、しっかり背負え!そしてまた、もっと大きなステージでやりましょう」と後輩の成長を讃えると同時に、皇希の今後に期待を寄せた。 この青野の発言に対し皇希は「マリーゴールドに来て、今日初めて負けました。でも未来さん、思い出しました。前にベルト戦した時の気持ち。そして打倒・青野未来、私はずっとこれだけは忘れてません。そして今日、さらにその気持ちが大きくなりました。必ず青野未来、あんたからその白いベルト奪ってやるから!だから、それまでその白いベルトずっと大事にとっとけよ!」とリベンジを宣言。 青野は次期挑戦者として後藤智香や桜井麻衣の名を挙げ、どの選手でも受けて立つ覚悟を示した。 青野「皆さん、これからの皇希、楽しみにしててください。ここで約束したんで、皆で、しっかり、皇希が強くなるの見届けてください。私は、このベルト、次は、後藤智香、か、桜井麻衣、どちらかとやりたいと思っています。でも、挑戦してくれる人がいるんだったら誰でもいつでもいいので、どんどんこのベルト輝かせていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」 次の防衛戦が誰を相手に行われるのか、そして青野がどのように純白の王座を守り続けるのか、今後の防衛ロードが熱くなりそうだ。 ■試合後バックステージコメント 青野未来「V1!ベルトしっかり守りました。皇希、やっぱり試合前から言ってたように、皇希はまだ良く見えなくて。感情とか。ハッキリ言うと期待されて負けもなくて調子乗ってたのかなと私は思ってました。でも、今日負けてメチャメチャ悔しそうな顔をしている皇希を見て、私は前に私が皇希に期待したあの顔だと思って嬉しかったし、もっと悔しい思いしたらさらに上に行けると思う。私はそのスイッチを今日押せたか分からないけど、この先のマリーゴールドのためにも皇希は必要な選手なので。みんなで皇希のスイッチ入れて、最高に熱い選手になってもらえたらなと私は期待してます。そして私はこのベルト、これからDREAM✴STAR、リーグ戦も始まるけど、そこもチャンピオンの強さを見せたいし、同時にこのベルトをもっと防衛重ねて、もっともっと輝かせたいと思っているので。これから先も熱く、そしてギラギラに輝いていきたいと思います」 ――試合の中で皇希選手の成長を感じた部分は? 「やっぱ、最近マリーゴールドに来てからあんまやってなかったんですけど、ちゃんと見てたから。私が苦戦した部分もあるし、思い通りに私もいかなかったところがあるのは皇希がそれをしっかり見てたのと、関節技を使うようになったので。あとはやっぱり感情がちょっと出てたんじゃないかなと。勝ちたいんだなというのが自分の試合の時にわかったので。それは成長を感じた部分です」 天麗皇希「まだまだ、遠いなって思いました。自分は負けなしでこの3ヶ月過ごしてきて、それなりに自信もあったし、もっとやれるって思ってた部分もあって。それでも自分なりに食らいついて新しい技とか、今まで使ったことない技とかたくさん出して、それでも未来さんはそれ以上に濃い3ヶ月を過ごしてきたんだなって、すごく実感しました。でも次、青野未来とベルトを争う機会があれば、次は絶対に負けないし。ここでデビュー3ヶ月の私がベルトに挑戦させてもらえた。そして挑戦することが出来た、挑戦したいって言うことが出来たっていうのはすごく大きいことだと思うので。ここからみんなに期待されてる通り、もっともっと大きく輝いていける、そしてこのマリーゴールドがプロレスのエースになります。ありがとうございました」
プロレスTODAY