難しい予選に、ドライバーから”後悔”続々。アロンソは「ターン2でのミスがなければポールに届いた」
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1カナダGPの予選を0.223秒遅れの6番手で終えたが、ターン2でのミスがなければポールポジションにも手が届いたかもしれないと語った。 【リザルト】F1第9戦カナダGP:予選結果 ここ数戦はチームの序列が6番手に下がったようにも見える苦しい週末が続いていたアストンマーティンだが、カナダGPでは2台がQ3への進出を果たした。アロンソは最終的にポールポジションを獲得したジョージ・ラッセル(メルセデス)に0.228秒及ばず、6番手となった。 予選は雨がぱらつくグリップが低いコンディションだったこともあり、完璧なラップを刻むのは難しく、何人かのドライバーは小さなミスを悔やんだ。 アロンソもそのひとりで、ターン2でのミスでラッセルと0.2秒の差をつけられたことが、予選結果を悔しいモノにしていると語った。 「風と雨に見舞われ、誰にとってもトリッキーな予選だった」 そうアロンソは振り返った。 「そんな状況では少し自信を失ってしまうものだし、完璧なラップができたのは誰ひとりいないと思う」 「僕もそうだった。ポールポジションから0.2秒しか離れていないのを見ると、少し傷つくよ」 タイムを失った原因を尋ねると、彼は次のように説明した。 「すべてターン2だ。オーバーステアがひどくて、かなり挙動を乱してしまった。ラップを中止するか、そのまま続けるか悩んでいたくらいだった」 「そのまま続けて、6番手だった。コンマ2秒差でポールポジションを獲得できるのなら、ひとつのコーナーで全てが決まっていたのかもしれない。僕はあの後、リカバリーするために非常にアグレッシブにドライビングしていたんだ」 予選でのひとつのミスがなければ、アストンマーティンにとってもっとポジティブな週末になっていたとアロンソは感じている。 「最初の9レースで、マシンの全体像が少し見えてきたと思う。だからここではもう少しいい週末になると期待していたんだ」 「(金曜日には)すでにマシンに少し自信が持てるようになっていた。過去2戦はQ1敗退だったから、基本的にレースは終わっていた。でも今回は6番手と9番手(ストロール)からスタートできるから、ポイントを獲得するチャンスはある」 マクラーレンのランド・ノリスも、予選結果に悔しさをにじませているドライバーのひとり。ノリスは0.021秒差の3番手だった。 「これほど接近していると、『もう少し速く走れたのではないか』と考えてしまうものだよね」 そうノリスは語った。 「ジョージも最大限の力を引き出せなかったと言っていたね。ただ、難しいコンディション、難しいコースレイアウト、そしてチャレンジングなところがモントリオールをモントリオールたらしめているんだ」 4番手だったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も「コンマ3~4秒を見つけられたはずだと言っている人たちはたくさんいる」と付け加えた。 「もし完璧なラップができたなら、コンマ5秒近い差でポールになれたはずだ。ほとんどの人がそう言うに違いない。そういう言い訳は互いに打ち消し合うものなんだ」
Filip Cleeren