<今敏賞>『劇場版モノノ怪』全三章だと判明 「第二章 火鼠」2025年3月14日公開
7月26日より公開中の『劇場版モノノ怪』が全三章プロジェクトである事が明らかになった。第二章は2025年3月14日に公開される。 【写真】8.2より発売 『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』ムビチケ前売り券 『モノノ怪』は、2006年に異例の高視聴率を記録した『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、2007年に放送されたテレビアニメシリーズ。17年の時を経て新生した『劇場版モノノ怪 唐傘』は、謎の男・薬売りが大奥を舞台に、女性たちの情念から生まれたモノノ怪に立ち向かう。 CGと和紙テクスチャを組み合わせた斬新な手法で生み出された絵巻物のような世界観と、主人公・薬売りのミステリアスな人物像が魅力の本作。現在カナダ・モントリオールで開催中の「第28回ファンタジア国際映画祭」で、本作が最優秀長編アニメーション賞にあたる今敏賞を受賞した。過去の同賞は『THE FIRST SLAM DUNK』や『犬王』など。 同作のラストシーン、薬売りが新たなモノノ怪の存在を感じ取り、意味深な表情を浮かべたと同時に物語が終了。そのままエンドロールに入るかと思いきや、「二章・火鼠へつづく」の文字が現れ、続編の存在がサプライズで明かされた。「公開初日に劇場に足を運んでくれたお客様に、真っ先に第二章の存在を知って欲しい」という制作陣の想いが込められた演出だった。 さらに、『劇場版モノノ怪』が全三章で構成されているという事実も明かされた。シリーズの生みの親・中村健治監督は「TV版を観ていない初見の方がいきなり鑑賞しても大丈夫なようにデザインしました」「どの劇場作品から観ても大丈夫な佇まいとなっています」としたうえで、「実は第一章をもう観られた皆さんは第二章、第三章の主人公達と劇場で出会っています。またそれ以外の登場人物達も引き続き『怪異』と向き合っていきます。さらに三部作全体で大きなひとつの『情念』を薬売りが斬る物語にもなっています」と明かした。 また、8月2日から第二章のムビチケ第一弾が発売される事が発表され、併せてデザインも公開された。天井から壁、そして床まで艶やかな色彩が絶え間なく続く部屋に1人立つ薬売り。その手には天秤が乗っているが、まだモノノ怪の存在を知らせる気配はなさそう。手前には将棋盤と駒のようなものが見えるが、『モノノ怪』らしく一風変わったデザインであることが確認できる。駒が床に落ちて乱れている様子から、何か異変が起きた直後ではないかと想像させられる。 『劇場版モノノ怪 唐傘』は現在公開中。『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は2025年3月14日公開。