Bリーグ三遠新加入吉井選手に聞く
プロバスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」に今季加入した吉井裕鷹選手が、豊橋市役所で市長表敬後に報道陣の取材に応じた。就任3年目の大野篤史ヘッドコーチ(HC)が目指す高速バスケに、新たな要素としてディフェンス強化を託された。激戦の中地区を勝ち抜き、初のリーグ制覇へ向けて目指す役割やチームの近況などを語った。 ◆今季はチームからどんな役割を求められているか。 吉井 昨季までプレーしたアルバルク東京と変わらない。体の強さを生かし、チームの規律に即したバスケが基本。 さらに個人の特徴も生かすよう指示された。置かれたポジションや対峙(たいじ)する相手選手によってプレースタイルを変えることが求められている。3番(スモールフォワード)で出場すれば体格的に有利な相手に対しゴール下で勝負し、4番(パワーフォワード)での起用なら大きな選手に対しスピードを生かす。 ◆合流後のチームはどんな雰囲気か。 吉井 雰囲気について考えるのは開幕後のことだが、今はその準備ができつつある。パリオリンピック後の合流当初と比べ、プレー一つをとっても質を求められるようになった。選手やコーチ同士でも盛んに意見を出し合い、ピリピリとしたシリアスな空気で切磋琢磨している。さらに一つのプレーにこだわってこの雰囲気を高めたい。 ◆ホームタウンの豊橋へ転居した印象は。 吉井 印象的なのは路面電車(市電)。生まれ育った大阪にはない乗り物で、街を普通に走っている光景に驚いた。 人口規模が大きい東京では、買い物で街へ出ても声を掛けられる機会はほとんどなかった。温かでフレンドリーな気分にもなる。夜の街も早めに眠る印象で、安らぎを求められるのもいい。
東愛知新聞社