ロボット掃除機が効率的に動く「魔法の間取り」。家事ストレスの少ない家ができた
ロボット掃除機が動きやすい家を建てると、家事を大幅に減らせます。その好例として、2年前に平屋を建てた日刊住まいライターの家を紹介。床の段差をなくし、LDKの畳コーナーもフラットに。回遊動線&開き戸とつり戸を採用したことで、ロボット掃除機が効率的に動けます。外出中に家じゅうきれいになっている「魔法の間取り」をレポート。
ロボット掃除機が全部屋を掃除できる家を建てたい
筆者は夫婦ふたり暮らし。2年前にハウスメーカーで、延床面積32坪(105㎡)の平屋を建てました。家づくりでは、1年以上かけてネットの情報や口コミをチェック。モデルハウスも100件以上見学し、間取りを検討しました。 間取りを決めるにあたって、新しい家は賃貸よりも部屋が広くなることで、掃除機をかける手間も増えると判断。絶対にロボット掃除機を、採用しようと決めていました。そうして、でき上ったのがこちらの間取りの家です。 さっそく、筆者がロボット掃除機で家じゅうきれいにするために、こだわったことを詳しく紹介していきましょう。
ロボット掃除機が動き回れるよう間取りや建具を工夫
最終的に建った家は、階段のない平屋。とことん段差をなくしたバリアフリー仕様にしました。さらに、ロボット掃除機が全部屋を掃除できるよう、動線や建具も工夫しました。
●ロボット掃除機が動き回れるようバリアフリーに
わが家には、LDKに隣接して和畳コーナーがあります。畳コーナーというと、小上がりにして下の部分をリビングの収納に活用するプランを、リサーチ段階でよく見ました。 そのメリットは十分に理解しつつ、筆者は、LDKからそのまま畳コーナーも掃除できるよう、フラットにつなげることにしました。 同様に洗面所や脱衣所もバリアフリーに。玄関の框(かまち)以外は、どの部屋も段差がまったくありません。
●ドアはロボット掃除機が通りやすい形状のものに
わが家は、ロボット掃除機がぐるっと回って戻って来られるよう、回遊動線の間取りにしました。ですから、各部屋のドアをあけっ放しにしておけば、キッチンや洗面所、クローゼットの中まで、ロボット掃除機が掃除してくれます。 そのために、考慮したのがドア選びです。個室の開き戸は壁際までしっかりあくように。水回りのドアはつり戸(写真)にして、下の床の部分に溝をつくらなくてもOKのものを採用しています。 この結果、ロボット掃除機がドアにぶつかったり、溝で立ち往生したりすることはありません。 ちなみに、以前住んでいたのは、一般的な引き戸が多い家でした。ですから床には、レールの溝が。ここにたまるホコリが、掃除機では取りきれませんでした。結局、ふき掃除もしなければならず、結構な手間に。新しい家では、そうしたストレスがゼロになりました。