ティム・クックのように会社を運営するための5つのヒント(海外)
ティム・クックは2011年からアップルのCEOを務めている。 クックのCEO在任中に、管理職や幹部が事業運営の改善に活用できる貴重な教訓が生み出されてきた。 彼は疑問を投げかけ、自分の価値観を貫くことで、アップルを新たな高みに導いてきた。 63歳のティム・クック(Tim Cook)は、2011年からアップル(Apple)のCEOを務め、困難な時期を乗り越えながら、同社を大きなマイルストーンに導いてきた。 アラバマ州出身のクックは、温厚な人柄で、プライベートなことについてはあまり知られていないが、アップルでは13年にわたってリーダーの地位を維持し、アイコニックな存在となっている。 だが、これまでの道のりは簡単ではなかった。アップルは近年、競争の激化に直面しているだけでなく、直近では欧州連合(EU)から制裁金を科され、アメリカ司法省からは独占禁止法に違反しているとして訴訟を起こされている。 それでもクックは、2024年だけでもMRヘッドセット「Vision Pro」やAIツール「Apple Intelligence」などのリリースを通じてアップルを支えてきた。 クックのように会社を運営するために、管理職やCEOは何をすればいいのだろうか。5つのヒントを紹介しよう。
1.自分の価値観に基づいて進める
クックは2022年、ギャローデット大学の卒業生に向けて、キャリアに関する重要なアドバイスをした。 「共有したい重要なアドバイスがある。あまりにも重要なので、今日はこれだけを伝えよう。それは、何をするにしても、自分の価値観に基づいて進めるということ。それは、自分が何者で、何を信じているかを深く理解した上で、日々、大小にかかわらず決断を下す必要があるということだ」
2.用意が整っていることと、心構えができていることの違いを知る
アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は療養休暇を取ったのち、2011年に亡くなった。クックはその後を引き継いだときのことについて、スタンフォード大学の卒業式で語った。 ジョブズが「本当にいなくなったとき」、クックは「用意が整っていることと、心構えができていることの直感的な違い」を学んだという。 「メンターは用意を整えさせることはできても、心構えをさせることはできない」