驚異的な成長スピードを見せたパルマーを支えた “恩師”ポチェッティーノの存在 「『君のやりたいようにやれ』と言ってくれた」
EUROのメンバー入りまで
23-24シーズンはコール・パルマーにとって飛躍の年となった。 少年時代から過ごしたマンチェスター・シティを後にし、チェルシーでの冒険を決断したパルマー。わずか1年でこれからが楽しみな若手からプレミアリーグを代表する選手にまで成長を遂げたと言っていい。 リーグ戦では34試合に出場し、22ゴール11アシストを記録。シティのアーリング・ハーランド(27ゴール)に次ぐ、得点ランク2位となり、プレミアリーグの最優秀若手選手賞を受賞した。チェルシーでの活躍が認められたパルマーは昨年11月にイングランド代表デビューを飾ると、現在開催中のEURO2024のメンバー入りも果たした。 プレミアリーグ初ゴールを記録してから、EUROのメンバー入りまで驚異的な成長スピードを見せたパルマーだが、シーズン終了後退任したマウリシオ・ポチェッティーノ監督の存在が大きかったという。 「(ポチェッティーノの解任について聞かれると)残念だ。彼は私を信頼してくれて、私たちは良い関係を築いてきた。彼だけでなく、彼のスタッフ全員ともね。彼が退任したときは、本当にがっかりしたよ」 「彼はただ私にチャンスと自由を与え、『君のやりたいことをやれ』と言ってくれた。彼と一緒に働いたことがある人、選手たちと話をしたが、彼らは彼が若い選手たちと働くのが大好きだと言っていたので、それはピッタリだと思った」 「彼の存在がおそらく私がここにいる主な理由だろう。他の監督だったら、チェルシーで私がやったような自由とチャンスは与えられなかっただろうからね。(今シーズンは)予想していたよりもずっとうまくいった。もちろん自分にできることは信じていたが、そこまで行って、あんなに早く影響力を発揮できるとは思っていなかった」(英『Evening Standard』より) シティでは思うような出場時間を確保できなかったパルマーだが、チェルシーでは試合を重ね、チームのエースにまで成り上がった。もちろんパルマーの才能や覚悟も大きく影響しているだろうが、ポチェッティーノなしではEUROのメンバー入りもできなかったと語った。 来シーズンはエンツォ・マレスカがチームを指揮することになるチェルシー。シティの下部組織やアシスタントコーチとして指導を受けたこともあるパルマーは再び新体制を迎えるチェルシーでも変わらぬ存在感を見せることができるか。
構成/ザ・ワールド編集部