日大でプロ内定選手会見、「反骨心で成長した世代」熊倉ツインズは選手権4強の母校・前橋育英にエール
日本大が10日、サッカー部のJリーグ・JFL加入合同会見を行った。双子の兄で横浜FCに入団する主将DF熊倉弘貴(4年=前橋育英高)、弟でヴァンフォーレ甲府に入団するFW熊倉弘達(4年=前橋育英高)、JFLのクリアソン新宿に入団するMF猪野毛日南太(4年=町田ユース)、そして3年生で横浜F・マリノスに入団するGK木村凌也(3年=横浜FMユース)の4選手が出席した。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 熊倉ツインズの母校である前橋育英高は、現在開催されている高校サッカー選手権でベスト4に勝ち上がっている。熊倉たちは同級生にMF櫻井辰徳(鳥栖)がいた世代だったが、最後の高校選手権は群馬県予選の3回戦で敗退。苦い思い出を持っている。ただ多くの選手が大学に進んだ中で、明治大MF中村草太(広島入団)を筆頭に、東洋大DF稲村隼翔(新潟入団)、東洋大MF新井悠太(東京V内定)、中央大GK牧野虎太郎(長野入団)らが、「反骨心で大学で成長してプロに行く」(熊倉弘貴)。 明日11日に行う準決勝では東福岡高と対戦する。熊倉弘貴にとっては、横浜FCに同期入団となる桐蔭横浜大MF遠藤貴成(4年=東福岡高)との“母校対決”にもなる。「優勝してほしい。前育は強くあるべき」と話すと、「東福岡さんもレベルが高いけど、一個踏ん張って頑張ってほしい。最後の決勝も準優勝と優勝ではイメージが変わると思うので、優勝という形で終わってほしい」とエールを送った。 熊倉弘達も後輩たちの躍進を楽しみに観ているという。母校の4強は、甲府でチームメイトとなる先輩のFW飯島陸たちが初優勝を飾って以来。「昨日も『お前らが行けなかったからな』とかそういう話をした」と笑うと、「前橋育英は全国優勝をしなければいけないチームではあるけど、ほかのチームも育英を倒すというのは思っていること。その中でベスト4に行けたのは、今の世代の人が頑張った成果。王座奪還を目指して頑張ってほしい」と期待を寄せていた。 以下、登壇した4選手のコメント DF熊倉弘貴(4年=前橋育英高/横浜FC入団) 「これから始まるキャンプで自分をアピールして開幕スタメンを取れるように頑張りたい。(持ち味は)左足のキックやピッチ内外のリーダーシップ。仲間に対しても要求できることだと思っている。好きな選手で憧れはジョルジーニョ選手(アーセナル)です」 FW熊倉弘達(4年=前橋育英高/甲府入団) 「目標はチームの主役として活躍して、J1に上げること。ゴールとアシストの数字の部分は、大学生活で身に着けることができた。前線からの守備は高校時代から心がけていて、スカウトの方に評価してもらった部分。憧れは香川真司選手です」 GK木村凌也(3年=横浜FMユース/横浜FM入団) 「1年から試合に出ることと王座奪還を目指して頑張りたい。3年時で決めたのは、世代別代表だったりで自分ができることが証明できると思ったから。マリノスの競争は難しいと思うけど、得られるものはすごくあると思う。盗みながら成長していきたい。自分の特長はビルドアップに積極的に参加して、プレスをはがす力。憧れは高丘陽平選手です」 MF猪野毛日南太(4年=町田ユース/クリアソン新宿入団) 「大学の思い出は今年の天皇杯予選のゴール。ずっとBチームだった自分が日大サッカー部に貢献できたことが嬉しかった。サッカーと就活の葛藤はあったけど、4年で活躍すればプロを目指せる。自分はJFLスタートですけど、プロを目指せる環境にいるので、後輩もそこは諦めずにやり続けてほしい。自分の持ち味は両サイドでプレーできるところだと思っています」