テーラーメイドの新作1W「Qi10」は極大慣性モーメントで飛んで曲がらない!?
C・モリカワも使用する『Qi10 MAX』
いままでのテーラーメイドは「レギュラーモデル」「ロースピン(LS)モデル」「ハイドロー(HD)モデル」の3機種で展開してきたが、今回は「ハイドローモデル」はなく「MAXモデル」に。これは①ヘッド慣性モーメント(MOI)が過去最大の10,000g・c㎡という“MAX MOI”。②最大限ストレート弾道の“MAX Straight”。③ルール上限サイズまで後方に伸ばした“MAX Size”という3つのMAXから来ている。ルール上限まで後方に伸ばしたヘッドテクノロジーを見ていくと、お馴染みの“60層ツイストカーボンフェース”のほか、フェース面上部にまで広がった“インフィニティ カーボンクラウン”に、ヘッド後方には30gのタングステンが埋め込まれた。『ステルス 2 HD』に比べると16%慣性モーメントがアップし、着弾地点の幅が30%縮まり、よりストレート弾道になったという。また、やさしいヘッドと認識されやすい『MAX』モデルは上級者から敬遠されがちだが、PGAツアー開幕戦のザ・セントリーではコリン・モリカワが使用し、話題になった。ロフト角は9.0度、10.5度、12.0度の3モデルをラインナップ。
レギュラーモデルの『Qi10』
3機種あるうちのど真ん中ヘッドという位置づけになる『Qi10』。『Qi10 MAX』でも説明した“60層ツイストカーボンフェース”と“インフィニティ カーボンクラウン”を搭載。ヘッド後方のウェイトは21gと『MAX』よりも9g軽くなり、重心深度が浅くなっている。その関係でヘッド慣性モーメントは8420g・c㎡。前作『ステルス2』と比べると、慣性モーメントは5%アップし、約0.18m/sのボール初速が向上。さらに200rpmの低スピン化に成功した。ロフト角は『Qi10 MAX』同様に9.0度、10.5度、12.0度の3モデルをラインナップ。
タイガーやマキロイが使用する『Qi10 LS』
『LS』は「ロースピンモデル」のことだが、『Qi10 MAX』や『Qi10』同様に“60層ツイストカーボンフェース”と“インフィニティ カーボンクラウン”を搭載。また、そこで生まれた余剰重量をヘッド後方に17g、ヘッド前方に18gと振り分けることで『Qi10』よりも浅重心を実現した。また、ヘッド前方のウェイトはスライド式となっており、弾道調整も可能になっている。ロースピンモデルとしては大きい7600g・c㎡のヘッド慣性モーメントを持ち、前作『ステルス2 PLUS』に比べると、平均で3ヤード飛距離が伸び、100rpmの低スピン化、そして0.3度の打ち出し角アップを実現し、ヘッドスピードが速い人ほど飛ばせるヘッドになっている。ロフト角は8.0度、9.0度、10.5度を用意。 価格はいずれも純正シャフトで『Qi10 MAX』と『Qi10』が9万5700円(税込)、セレクトストア限定販売の『Qi10 LS』は9万9000円(税込み)。発売は2月2日を予定している。