【競輪祭女子王座戦】石井寛子ガールズグランプリ出場へ向け「まずは一走してから」
◆第2回競輪祭女子王座戦(G1、小倉競輪、初日=19日) 石井寛子(38)=東京・104期=が19日、1R(15時03分)ガールズ予選に出場する。 切れた糸を、1年かけて必死につなぎ直す。決して簡単なことではなかった。昨年は賞金5位で小倉入りしたが、初日に6位に下がり、さらに準決勝で敗退。賞金下位の佐藤水菜、梅川風子がタイトルを獲得したため、「ガールズグランプリ」は次点に。デビュー1年目の13年から続けてきた連続出場記録が途絶えた。「何も考えられなかった」というのが本音だろう。 今年に入ってからも、前半は苦戦続き。GIでも4月久留米「オールガールズクラシック」、6月岸和田「パールカップ」と決勝入りを逃す。「正直、諦めかけた。今回の選考順位が18位(3~8月の平均競走得点)なのも、その時期は成績が悪かったから」。だが、8月平塚「女子オールスター」2日目、逃げた日野未来の番手から、太田りゆのまくりに合わせて踏み込んで白星。「あのレースがターニングポイントになりました」と言うように、その後の9場所は28走して25勝、7V。強いヒロコに無事戻った。 過去12回の「ガールズグランプリ」で、東京勢がいなかったことはない。自身の賞金ランクは5位だが、ボーダー付近の選手との差はわずかで、決勝進出は最低ノルマになる。「どんな気持ちで臨むか…。現時点では言葉が出てこない。まずは1走してからですね」。集中力を高めて、年末の大舞台に返り咲く。 (村山 茂生)
報知新聞社