「非現実的な期待をあおることに…」キャサリン皇太子妃の公務復帰に残る「懸念」とは
がんと診断されたキャサリン皇太子妃の化学療法の終了と公務への復帰のニュースは、多くの人々にとって嬉しい知らせでした。そして、その発表からわずか8日後の9月17日(現地時間)には、キャサリン皇太子妃がケンジントン宮殿のスタッフとともに、「センター・フォー・アーリー・チャイルドフッド(Centre for Early Childhood)」の関係者とのミーティングに出席したことを、『テレグラフ』紙が伝えました。 【写真】化学療法終了後、キャサリン皇太子妃の最新の姿 王立財団(Royal Foundation)の下部組織であるこの団体は、幼児教育の重要性を周知するための活動を行うもので、創設を主導したのはキャサリン皇太子妃です。 会議への出席は、キャサリン皇太子妃が回復に向かっていることを示すものとして前向きに受け止められました。ですが、1998~2000年に亡きエリザベス女王の報道官を務めたディッキー・アービター氏は『エクスプレス』紙に次のように語り、いくらかの懸念を表明しています。 「公務への復帰は、時間をかけて調整しながら進められていくでしょう。私たちは、一夜にしてとてつもなく大きなことが起きると期待してはいけません」
元報道官は、「皇太子妃が会議に出席したのは良い兆候です。家族だけでなく、ほかの人たちと関わりを持てることは、良好な状態であることを表しています」と述べるいっぽう、このことがキャサリン皇太子妃の今後のスケジュールについて、人々の「非現実的な期待をあおる」ことになる可能性があると危惧しています。 キャサリン皇太子妃は公務に関して、「慌てるべきではない」といいます。 「私たちは、キャサリン皇太子妃にプレッシャーをかけるべきではありません。そして、当然ながら皇太子妃自身も、復帰することで人々を喜ばせようと、自分に無理強いをすべきではありません」 「時間をかけて、徐々に進めていくことでしょう……まだ、完全に困難を乗り越えたわけではないのです。私たちは、キャサリン皇太子妃が自分のペースで復帰に向かうことができるようにするべきです」 アービター氏はさらに、キャサリン皇太子妃と家族を気遣い、「これは、皇太子妃だけの問題ではなく、君主制とイギリスだけの問題ではありません。皇太子妃の家族の問題でもあるのです」と述べています。 キャサリン皇太子妃は化学療法を終了したことを明らかにしたSNSへの投稿の中で、治療を受けてきたこの間が、皇太子一家にとって「信じられないほど厳しい」ものだったことを明らかにするとともに、以下のとおり、人々の「優しさと共感、思いやり」への感謝の言葉をつづっています。 「誰にとってもそうですが、がんとの旅は、特に最も身近な人たちにとって、複雑で恐ろしく、予測不可能なものです」 「思いもよらなかったような形で、自分自身の弱さと向きあわざるを得なくなりますが、それは、あらゆることに対する新しい視点を与えてくれるものでもあります」 「人生に対する希望と感謝の気持ちを新たにするとともに、回復の新たな段階に入っています」 「ウィリアムも私も、これまでに受けたサポートに深く感謝しています。支えてくれたすべての皆さんが、大きな力を与えてくれました」
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