亀田興毅、電撃移籍も日本で試合のできない公算大
プロボクシングのUNITED BOXING GYM(三好渥義会長、江戸川区・南葛西)は4日、ライセンス失効により国内でのボクシング活動ができなくなっていた元3階級王者の亀田興毅が同ジムに移籍したことを報道機関にFAXで発表した。その発表の約2時間後に、同ジムの加藤竜太マネージャーが、JBC(日本ボクシングコミッション)を直接訪れて移籍届を提出した。 移籍発表を受けて亀田興毅も文章でコメントを発表。最初に「この度は亀田ジムの問題でボクシング関係者の皆様、ボクシングファンの皆様、報道関係者の皆様をはじめ、多くの方々に多大なるご迷惑・ご心配をおかけしましたことを亀田プロモーションの代表として心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。これからは、今までのことを教訓とし、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、より一層精進していきます」と、亀田大毅のWBA、IBF世界Sフライ級統一戦で起きた一連の騒動について初めて正式に謝罪した上で、ユナイテッドボクシングジムへの移籍の経緯、日本でボクシング活動を再開したいことへの熱い思いを「残り少ないボクシング人生に悔いを残さないように前向いて一生懸命頑張っていく」と伝えた。 ユナイテッドボクシングジムは、2011年に創設された新興ジム。主にフィリピン人ボクサーを“輸入”して興行を組んでいて、現在、同ジムに日本人のランキングボクサーはいない。会長は、元楠三好ジムの三好渥義氏が務めているが、亀田史郎氏が、トレーナーライセンスを剥奪され、当事の亀田ジム会長だった五十嵐紀行氏が各種のライセンスを停止された際に、三好会長のプロモーターライセンスを借りて興行を開催した経緯がある。 三好会長は、楠三好ジム時代に日本スーパーバンタム級王者の渡辺純一らを育てた重鎮ではあるが、ユナイテッドジムは、経営も含めて実質、加藤竜太マネージャーが仕切っている。その加藤マネージャーは、リムジンのサービス事業を行っていて、一時期は、亀田ジムの有力後援者の一人だった。試合会場に立派なリムジンで乗り付けるシーンがテレビで映ったことがあるが、それも加藤氏の計らいだった。そういう繋がりもあって、今回、亀田家は、移籍に関してユナイテッドジムを頼ったようだ。