シンワル氏殺害に向けたバイデン大統領の虚ろなお祝い|週末に読みたい海外メディア記事5本|2024.10.12-10.18
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今週もお疲れ様でした。ハマス最高幹部のヤヒヤ・シンワル氏がイスラエル軍によって殺害されたことを受け、アメリカのジョー・バイデン大統領は17日、次のような 声明 を発表しました。 ガザ地区の指導者だったシンワル氏の殺害をもってイスラエルが勝利宣言を行う可能性も、確かに想定され得るものでした。しかし、実際のところイスラエルは、戦闘継続の構えを崩していません。ハマスの方でも改めて後任選びが進んでいます。 「ハマスとは人々の心に根付いた思想」との指摘がありますが、組織上の最高幹部を排除すればハマスが瓦解し脅威を根絶できるという発想は、やはり現実的ではないのだろうと思います。後任の人物のスタンスによっては、イランの関与がさらに深まる可能性があります。そしてそれは、エジプトやカタールといったこれまでガザ停戦の仲介役を担ってきた国々の影響力の相対的低下にも繋がり得る問題でしょう。
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