台湾・南投県の小中学生、シンガポールの合唱コンに出場 先住民ブヌン族の歌披露
(シンガポール中央社)中部・南投県のシナパラン(希娜巴嵐)小学校と民和中学校の各合唱団が、7月29、30両日にシンガポールで開催されたシンガポール国際合唱フェスティバルのコンクールに出場した。台湾先住民(原住民)族ブヌン族を中心としたメンバーはブヌン族の伝統衣装を身に着け、民謡を披露して拍手喝采を受けた。 シナパラン小合唱団は12歳以下対象の同声合唱部門で銀賞を、民和中合唱団は民謡部門で金賞をそれぞれ受賞した。民和中のメンバーは「自分たちの民族の文化を輝かせ、世界に紹介することができた」や「金賞は努力の最高の成果だと思う」と口々に語った。 中央社の取材に応じた民和中の蔡秋菊校長によれば、同月下旬に台湾を襲った台風3号の影響により、両校周辺の道路では土砂災害や倒木が発生し、一部が不通になった。県政府や郷公所(役場)などの協力でルートを変更し、空港にたどり着いたという。 シナパラン小の児童は、学校が休みの期間も毎日のように練習があり、とても大変だったとコメント。さらに出発直前になって台風の被害があり、気持ちにも影響があったが、最終的には賞を受賞できてとてもうれしく、結果が発表された時は少しだけ涙が出たと話した。 (呉昇鴻/編集:田中宏樹)