【速報 ジロ・デ・イタリア2024】面目躍如のフィリッポ・ガンナが区間通算7勝目/第14ステージ
自身の脚だけの結果が刻み込まれる31.2kmの起伏のない個人タイムトライアル、晴天に恵まれたガルダ湖のほとりで総合勢は時間を落としてはいけない。3番出走のヨセフ・チェルニー(スーダル・クイックステップ)が36分58秒で最初にフィニッシュを迎えた、しかしスペシャリストの出走が続いたためマキシミリアン・ヴァルシャイド(ジェイコ・アルウラー)36分50秒、ダーン・ホーレ(リドル・トレック)36分41秒、ほぼ地元のエドアルド・アッフィニ(ヴィスマ・リースアバイク)36分32秒、と立て続けにトップタイムが更新された。 【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第14ステージ|Cycle*2024 56番出走イタリアチャンピオンジャージを纏ったフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)が登場、沿道からひときわ大きな歓声を受けながら区間優勝だけを目指す。ガンナは昨年のブエルタ・ア・エスパーニャの個人タイムトライアルから256日間勝利がなく、元世界チャンピオンでタイムトライアルのスペシャリストとして平坦路での敗北は許されない。第1計測ポイントは13秒、第2計測ポイントは59秒更新しフィニッシュタイムは35分02秒(-1分26秒)、暫定トップに躍り出た。
ルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)は快走を見せ36分20秒暫定2位、第7ステージで区間3位だったマグナス・シェフィールド(イネオス・グレナディアーズ)はコーナーで落車、36分37秒暫定7位とふるわなかった。第7ステージ区間4位テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ)は36分09秒、プラップをぬいて暫定2位へ。ベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)も素晴らしい走りで36分27秒暫定5位、総合勢の中では一際タイムがよかった。 総合3位につけるゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)はTT巧者らしく36分16秒暫定3位、総合2位ダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)は36分47秒暫定13位、トーマスとの総合順位が入れ替わった。最終出走マリア・ローザ着用のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は第1計測ポイントで最速タイムを叩き出したものの、少しづつガンナのタイムから離れて35分31秒(+29秒)で区間2位だった。 「今日はとても苦しんだけど母国のレースで勝つのは特別だ、ここはモンティキアーリ・ヴェロドロームにも近く第二の故郷なんだ」ガンナ、ステージ勝利後インタビュー
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