ドナルド・トランプ次期大統領、エリザベス女王を怒らせていた マーガレット王女を「気難しい人」
今年8月にリリースされたエリザベス女王の伝記『A Voyage Around the Queen(原題)』。女王がドナルド・トランプ次期大統領にいい感情を持っていなかったことを明らかにし、話題になった。 【写真】96歳までずっとビューティアイコン。エリザベス女王の品格美を1928年から振り返る
トランプ次期大統領は第1次トランプ政権時代の2018年7月と2019年6月に女王に対面している。同書によると女王は最初の対面から数週間後、ある昼食会で次期大統領について「とても失礼な人だと思った」とゲストに打ち明けていたという。女王は次期大統領が「もっと他に面白い人がいないか探すように、彼女の向こう側ばかり見ているのを嫌がっていた」という。
その次期大統領が他にも地雷を踏んでいたことが明らかになった。ある関係者が新聞「デイリーメール」のロイヤルレポーターに語っている。その地雷とは女王の妹、マーガレット王女のこと。次期大統領は「マーガレット王女は気難しい妹だったに違いない」と女王に言ったという。「女王はその言葉に非常に腹をたて、無知で自分を傷つける発言だと思った。彼女はいつもマーガレット王女を全力で擁護していた」。
次期大統領がなぜ突然マーガレット王女についてコメントしたのかはわかっていない。しかし同紙はテレビ好きで知られる次期大統領がドラマ「ザ・クラウン」を見ていた可能性を指摘している。訪問前に配信されていたシーズン1&2はマーガレット王女を気が荒くて姉に対して反抗的な態度をとる人物として描いていた。次期大統領はそれを見て、女王が妹に手を焼いていたと判断。この話題を持ち出したのではないかと見られている。
とはいえ、関係者がロイヤルレポーターに言っているように現実の女王は王女の味方をし続けてきた。これは「ザ・クラウン」でも描かれていたが王女は若かりし頃、ピーター・W・タウンゼント大佐と恋に落ちる。大佐は王女よりも16歳年上で離婚歴の持ち主。当然王室は王女の恋に大反対、王女に「大佐とは結婚しません」と声明文を発表させた。女王も2人の交際に反対ではあったけれど、そこまで追い込まれた王女に同情的で彼女を守ろうとしていたという。
来年1月に再就任するトランプ次期大統領。就任後は遅かれ早かれ英国を再訪、国王らと対面すると見られている。今度も地雷を踏むのか、それとも上手に避けられるのか、見守りたいもの。