センバツ21世紀枠 舟入を県推薦 少数部員も秋季大会16強 /広島
県高校野球連盟は13日、2021年3月19日に開幕予定の第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の21世紀枠候補校に、広島市立舟入高校(中区、柳智子校長)を推薦すると発表した。近年は部員不足に悩まされ、市街地の狭小な練習場などの制約がありながら、秋季県大会では強豪校を破って16強入り。県内有数の進学校で野球部員も難関国立大学に進むなど、文武両道の実践が評価された。 【真夏の熱闘】交流試合の写真特集はこちら 硬式野球部は学校創立の1949年に創立。途中22年間の休部があったが、80年に復活した。手狭なグラウンドではフリー打撃もできないが、創意工夫を凝らした打撃練習や守備練習、筋力トレーニングで困難な環境を克服。新チームは部員16人の少数ながら、秋季県大会の初戦では強豪の瀬戸内に6―0で完封勝利してベスト16に進出した。これまで甲子園出場経験はない。山下知生部長は「部員の数は少ないが、公立校で頑張っているほかのチームの励みになれたらと思う」と話した。 21世紀枠は技能にこだわらず、高校野球の模範的な姿を実践しながら一定の成績を納めた学校を選ぶ制度。12月11日に中国地区の候補校1校が発表され、21年1月29日の選考委員会で出場校が決まる。【中島昭浩】