<センバツ>明豊、3人の継投で零封勝ち
◇第91回選抜高校野球準々決勝 ○明豊1-0龍谷大平安●(31日・甲子園) 明豊が延長戦でサヨナラ勝ちした。0―0の延長十一回、右前打と四球、敵失などで2死満塁とし、後藤が中越え適時打を放った。先発・寺迫が5回3安打無失点に抑え、若杉、大畑の救援陣も要所を締めて3人の継投で零封した。龍谷大平安は12残塁と、足を絡めて築いた再三の好機を生かせず、投手陣を援護できなかった。 【サヨナラ打を放つ明豊・後藤】ベスト8第2試合の熱投 明豊・川崎絢平監督 準々決勝が大きな山場になると思って、状態の良い寺迫を先発させた。100点満点。(継投は)迷いはない。選手を信じるだけ。 龍谷大平安・原田英彦監督 相手は3投手とも球に力があった。(中盤の好機で)下位が打てば。橋本は十分投げたが、野沢は精神的な疲れがあった。 ◇明豊の元エース、甲子園初登板は「100点」 明豊の元エースの右腕・寺迫が5回3安打無失点と好投した。一回1死一塁で多田を三ゴロ併殺に打ち取ったツーシームが効果的で、ゴロの山を築いた。昨夏は背番号「1」を付けていたが、昨秋に右肘の剥離骨折が判明。今年2月中旬に練習復帰したが、「直球が走っていない」と感じ、習得したのがツーシームだった。左腕・若杉、右腕・大畑の活躍を見て、首を長くして登板機会を待っていた3年生右腕。甲子園初登板は「100点」と満足そうだった。