巨人、中日退団のマルティネスと2年総額24億円で基本合意 阿部監督構想は「八回を大勢」→絶対的守護神・マルティネス
巨人が、中日から自由契約となったライデル・マルティネス投手(28)と来季の契約を結ぶことで基本合意したことが15日、分かった。近日中に発表される。海外報道では2年総額24億円の超大型契約。ハワイ優勝旅行中の阿部慎之助監督(45)は、今季まで守護神を務めた大勢投手(25)を八回に据えるプランを披露した。 【写真】マルティネスの加入で八回を任されそうな巨人の大勢 14日に中日に断りの連絡を入れたマルティネスの移籍先は巨人だ。今季43セーブで2年ぶり2度目の〝セーブ王〟に輝いた右腕は地元メディアの取材に「私の夢は日本シリーズに出場して優勝すること」と話した。 超大物助っ人を獲得すれば、気になるのは1年目から守護神に君臨する大勢の起用法だ。ハワイで優勝旅行に参加している阿部監督は仮定とした上で、大勢を「八回。セットアップ」と説明。「八回が鬼門だったから」と絶大な信頼を置く大勢に託す。今季29セーブ、防御率0・88の大勢がつなぎ、同1・09のマルティネスが締める。 阿部監督は来季の七回に、今季八回などで起用されたケラー、バルドナード、高梨、新人王の船迫らを起用する布陣を考えており、「相手からしたら『六回までになんとか点を取らないと』というプレッシャーもかけられる」と期待する。 中日との3年契約が満了した右腕をめぐっては中日、DeNAと年俸10億円前後の大争奪戦となっていた。キューバ出身で母国選手の動向に詳しく、全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者は10日に自身のX(旧ツイッター)で「巨人と2年1600万ドル(約24億円)で契約の最終局面に入っている」と報じた。単純計算で年俸12億円となれば、NPB史上最高額となる。 「守りの野球」を掲げる阿部監督にとって、〝NPB最強守護神〟との呼び声があるマルティネスはこれ以上ない補強といえる。盤石のリリーフ陣で来季13年ぶりの日本一をつかみ取る。