ジャーナリスト西谷文和さんが現地取材 衝突から1年イスラエルとパレスチナ自治区の今
テレビ愛知
ガザ衝突から1年。緊迫が続くイスラエルやパレスチナ自治区の今を、ジャーナリストの西谷文和さんが取材しました。
ロケット弾から守るシェルターで約40人が死亡
西谷文和さん: 「今、エルサレムからガザに向かっています。もう10数キロでガザです」 西谷さんは、1年前にハマスがイスラエルに対して無差別に攻撃をしたシェルターに向かいました。 西谷さん: 「ここはロケット弾から守るシェルターです。このシェルターだけで、40人ほど(イスラエル人)が殺されたということです」 現地の男性: 「これは銃痕ですね。そして手りゅう弾が爆発した痕もあります。ここで30人から40人が震えていました」 さらにシェルターから約8キロ離れた場所にある野外コンサート会場では、ハマスに襲撃され、364人のイスラエル人が亡くなりました。 その弔いの場所では、砲弾の音が聞こえていました。西谷さんは「とんでもないことがこの1年続いてきた」と話します。
西谷さん: 「あの場所(野外コンサート会場)から2キロがガザなので、戦車砲が届くので20分に1回くらいドーンと撃つ。なので、こっち(イスラエル)で命を悼んであちら(ガザ)でアラブ人を殺しています。とんでもないことがこの1年続いてきたのだと思いました」 イスラエルは、ハマスによる襲撃を受けて、ガザに侵攻したほか、ヨルダン川西岸の街も攻撃しているといいます。西谷さんは、その現場となったジェニンも取材しました。 西谷文和さん: 「ジェニンはイスラエルに狙われている街です。この道路、イスラエル軍が全部、舗装を外して行きました。なぜ舗装をはがしたかというと、仕掛け爆弾が仕掛けてあるかもしれないため、ほとんどの道路の舗装をはがしたのです」
水道なし、10日間は電気なし
取材した現地の男性は「ゲートを壊されてしまったよ」と話します。2カ月前にイスラエル軍に自宅を壊されたとのこと。 西谷さん: 「水道なし、10日間は電気なし、その間水を買わなけれならなかったし、ようやく、今、水道工事が始まったところです。2カ月、ずっとこの状態だったということです」 ガザだけではなく、なぜイスラエル軍は、ヨルダン川西岸の街も破壊しているのでしょうか。 西谷さん: 「西岸にもハマスのシンパ(同調者)がいるので、西岸のジェニンは、自爆攻撃をする若者が結構いたわけで、かつて。なのでジェニンもガザのようにしてやるということでジェニンの街を破壊しにきました」