「若手と一緒に成長」 滋賀県警・溝川泰警部補 「近畿の警察官」表彰式で決意新た
大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)で27日に開かれた第138回「近畿の警察官」(産経新聞社提唱・滋賀県信用金庫協会など協賛)の表彰式。受賞した滋賀県警草津署地域1課地域指導係の溝川泰(みぞかわやすし)警部補(55)は「この素晴らしい表彰は、上司、先輩、同僚の指導があったからこそ。感謝します」と喜びを語った。 【写真】互いにねぎらいの言葉を掛け合う溝川泰警部補と妻の真澄さん 溝川警部補は、滋賀県警の警察官だった父親の姿を見て警察官にあこがれ、平成3年、希望通りに県警に採用された。以来33年8カ月に及ぶ警察人生のうち、19年にわたる刑事部門での活躍。さらに、その経験を生かした若手の育成能力などが評価され、「近畿の警察官」に選ばれた。 この日の表彰式で、妻の真澄さん(55)とともに壇上に上がった溝川警部補は、緊張した表情で五嶋清・産経新聞社取締役大阪代表から表彰状を受け取った。その後、真澄さんから「警察官章バッジ」を左胸に付けてもらうと一層、表情を引き締めていた。 事件や事故の発生は昼夜を問わない。長年苦労をともにし支えてくれた「妻には感謝しかない」という溝川警部補。この日も「家族の協力、理解があったからこそ。改めて感謝したい」と真澄さんに声をかけた。 感謝の言葉を受けた真澄さんは晴れ舞台に臨む夫の姿に、「昔からまじめで、誠実。すごく熱心に仕事に取り組んでいたので、本当にうれしい」と笑顔。「他の受賞者の経歴などを見せてもらい、警察官は本当に危険な仕事だと改めて理解した。これからも元気に警察官としてやっていけるように願っている」と話した。 溝川警部補は「若手の指導に全力を傾けているが、一緒に育っていく、切磋琢磨(せっさたくま)するという謙虚な気持ちで、これからもやっていきたい」と決意を新たにしていた。(野瀬吉信)