日本専用にわざわざオールLEDライトに！　デュアルセンサー標準で4WDも選べる

フロンクスで一番の驚きは想定外の「日本仕様作り直し」戦略。現地では上級グレードにしか付かない3連LEDデイタイムやLEDウィンカー、LEDヘッドライトを全車標準した上、現地では法規制的に必要ない最新レベルの先進安全を標準装備。去年スイフトが初装備した高速で完全停止できる電動パーキング付きの全車速ACCやレーンキープ機能付きのスズキデュアルセンサーブレーキサポートⅡも標準で、ビスカスカップリング式4WDも選べる。エンジンは燃費重視の1.5Lマイルドハイブリッド！

5ナンバーのライズ並みに扱いやすくそれでいてグラマラスでカッコいい

5ナンバーのライズ並みに扱いやすくそれでいてグラマラスでカッコいい

フロンクスはサイズもフォルムも日本ではピッタンコに魅力的。全長ほぼ4ⅿは人気の5ナンバーサイズSUV、トヨタ ライズ&ダイハツ ロッキーと全く同一で1.765ⅿの車幅は7㎝広く、1.55mの高さは7㎝低い。つまり扱いやすさはライズ並みでグラマラスさはライズ以上で、立体駐車場への入れやすさもライズ以上。 しかも全車フルLEDライト仕様でウィンカーにも豆球なし。それでいてラゲッジも290Lとそれなりに確保。バランスいいぞ！

革調コンビシートに電パに充電にブラインドスポットまで付いて254万円！

フロンクスはコスパも良好。前述の先進安全標準で4駆も選べてブラインドスポット、リアクロストラフィックアラート、ヘッドアップディスプレイ、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、スマホのワイヤレス充電器、運転席助手席シートヒーター、16インチアルミホイールに全方位モニター付き9インチメモリーナビが付いてFFモデルで254万1000円、4WDが282万7000円。イマドキの価格高騰を考えると輸入車だったらマジで400万円はする装備&クオリティ充実度なのだ。 原点回帰で華美ではないが、上級グレードは本革シートが標準で、12.3インチのイマドキメーターに同サイズのディスプレイオーディオが標準となる。

■スズキ「フロンクス」スペック インド初輸入の全長約4ⅿコンパクトSUV。ベースはハッチバックのバレーノで全幅1.7ⅿ強のサイズ感がお手頃。1.5L直4エンジンはマイルドハイブリッドと組み合わされてモード燃費は19.0km/L。アジア産では珍しく日本専用に4WD車まで選べる。 スズキ フロンクス 2WDスペック　￥2,541,000 ●全長×全幅×全高＝3,995×1,765×1,550mm ●ホイールベース＝2,520mm ●車両重量＝1,070kg ●エンジン＝直列4気筒 DOHC横置き+モーター ●排気量＝1,460cc ●最高出力＝74kW（101PS）／6,000rpm ●最大トルク＝135Nm（13.8kgf・m）／4,400rpm ●モーター最高出力＝2.3kW（3.1PS）／800-1,500rpm ●モーター最大トルク＝60Nm（6.1kgf・m）／100rpm ●トランスミッション＝6速AT ●駆動方式＝FF ●車両価格＝￥2,541,000（税込み） スズキ フロンクス 4WDスペック　￥2,739,000 ●全長×全幅×全高＝3,995×1,765×1,550mm ●ホイールベース＝2,520mm ●車両重量＝1,130kg ●エンジン＝直列4気筒 DOHC横置き+モーター ●排気量＝1,460cc ●最高出力＝73kW（99PS）／6,000rpm ●最大トルク＝134Nm（13.7kgf・m）／4,400rpm ●モーター最高出力＝2.3kW（3.1PS）／800-1,500rpm ●モーター最大トルク＝60Nm（6.1kgf・m）／100rpm ●トランスミッション＝6速AT ●駆動方式＝4WD 文・撮影／小沢コージ 愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。