山田健登・原 貴和・持田悠生・塩田一期・富本惣昭・大友 海、『テニミュ』バトンをつなぐ熱い思い
塩田:乾は努力の塊という存在だったので、僕も「乾だったらグリップはどこで巻き直すんだろう?」とか、「乾だったら何番目に部室に入ってくるんだろう」とか、色々考えました。かなりの確率で最初の方に入ってくるだろうなと思ったので、僕も1番に稽古場に入るように意識したり。自分自身がダンスや歌が得意ではなかったので、ずっと努力を続けて少しでも乾という素晴らしい存在に近づけるように考えながら稽古に臨みました。それで、結果、本当によくしゃべるようにもなりましたし……。 持田:もともとだね。 山田:もういいのよ、そこは成長しなくて! 持田:でも本当に、最初の頃って稽古場に入るのは僕が1番だったんです。知らないうちに抜かされてて、「いつも一期がいるな」と思って普通に行くようになったけど、そういうことだったんだ! すごいね。 塩田:テニスの技術も知識も追求し始めたらどんどん面白くなってきちゃって、実際にやりたいなと思ってきて。ここまで楽しくできたのは、自分が乾という役をいただけたからなのかなと思います。 富本:僕はメンタル的な部分で一緒に成長できたと思います。氷帝公演(ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝)で大石と組めない菊丸が成長する過程があるんですけど、僕自身も今までは「自分ができていればいいや」と思っていたところがあったんですが、「菊丸も成長するから、俺も成長しなきゃな」「1人じゃダメなんだな」と思って。チームだから、1つのものをみんなで目指さなきゃいけないんだなという精神が生まれました。
塩田:惣ちゃんはよくダンスの動画を見て、僕たちをまとめてくれて。 持田:家でもやってくれるよね。修正をまとめた動画をみんなに送ってくれる。 富本:持ち上げてくれてる(笑)。でも、僕もみんなから教わったことだったから、ちゃんと恩返しをしたいなと思って。頼りにされるのは嬉しいです。 大友:僕が演じた河村 隆は、ラケットを持っている時と持っていない時の二面性があるので、今思うと違うキャラクターを2人を演じているみたいな感じでした。性格が180度違うので、役者としていい経験をさせてもらったなと思います。 ――ご自身はどちらの性格が近いですか? 大友:普段は、どちらかといえばラケットを持ってない時ですかね。 原:絶対そうでしょう。ラケットを持っている時だったら大変。 持田:でも、たまにスイッチ入るからね! 大友:ふざけたくなっちゃう時があるんだよね(笑)。だから、ラケットを持った時と、僕自身が調子に乗った時が、重なることはあるのかも。 ■■互いを表す言葉やエピソードにガチ照れ ――ここまで苦楽を共にしてきた仲間ということで、今お隣に座っている方についての印象をぜひ教えてください。 山田:原ちゃんは大石そのままなんですけど、途中でより頼もしくなりました。最初の方は、僕が稽古に参加できなかった時に「原ちゃん、僕この日いないからよろしくね」とお願いしたら、「どうしよう、やばい!」と焦っていたのに、手塚が治療のためにチームを離れる六角公演(ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs六角)から人が変わったかのようにまとめ出して。今だから言えるけど、僕は本当に、何もアドバイスしてないんです。原ちゃんの人柄ありきのまとめ方で、みんながついていっているんだなと、チームを離れたから気づいたことがたくさんあって、「こんなにもしっかりした副部長がいたんだ」と思いました。真面目なんです。 原:(照れる) 持田:ガチで照れてる! 原:照れるよ、これは! もっちー(持田)は、最初話しかけづらい印象だったんです。陽気な感じで。 全員:(笑)