囲碁と将棋が岩手に伝わり 文化としてして根づくまでが分かる企画展「辿る~岩手の囲碁将棋~」
岩手に伝わった囲碁と将棋が、多くの人にたしなまれるようになり、文化として根づくまでの歩みを紹介する企画展が盛岡市で開かれています。 【写真を見る】囲碁と将棋が岩手に伝わり 文化としてして根づくまでが分かる企画展「辿る~岩手の囲碁将棋~」 中国の書物には紀元前7世紀ごろから囲碁に関する記述が登場します。 そして、日本では8世紀頭ごろの文献資料に囲碁に関する記述があることから、日本には7世紀ごろに囲碁が伝わったのではないかと言われています。 岩手では10世紀、胆沢城跡から碁石が出土しています。 また、将棋は11世紀の文献資料に登場します。岩手では奥州藤原氏の時代の遺跡から将棋の駒が出土しています。 岩手に伝わった囲碁や将棋は、次第に武士のたしなみとして広まっていきます。 1855年には幕府の御碁所が段位を認定した人名を記した「囲碁段附人名録完」という書物に「三段 南部土佐」という南部藩士の名前が登場し、岩手の囲碁が盛んになり、技術も向上していったことが想像されます。 また将棋では、将棋を愛したことでも知られる久慈市出身の柔道家、三船久蔵が日本将棋連盟の三段に認定された時の免状なども展示されています。 岩手県立博物館の村田雄哉専門学芸員は「武士のたしなみであった囲碁、将棋が広い層に伝わり、人気を博していくまでの変遷をご覧になり、歴史に思いを馳せていただければ」と話していました。 この企画展は3月9日(日)まで岩手県立博物館で行われています。
IBC岩手放送