新しいホンダのCBR1000RR-R FIREBLADEが出た!!! CBRシリーズ頂点の地道な進化がスゴい!!!
CBRシリーズ最上位モデルの進化に迫る! 【写真を見る】新型CBR1000RR-R FIREBLADEとCBR1000RR-R FIREBLADE SPの細部はこちら
“TOTAL CONTROL” for the Track
2月22日、ホンダは大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR-R FIREBLADE」と「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」の仕様変更を発表した。 CBR1000RR-R FIREBLADEは、CBRシリーズの最上位モデル。本モデルをベースとしたCBR1000RR-R FIREBLADE SPは、ÖHLINS(オーリンズ)製の電子制御サスペンションやBrembo(ブレンボ)製のフロントブレーキキャリパーを装備するなど、足まわりを専用化し、かつより素早いシフトチェンジ操作を可能とするクイックシフターを標準装備するなどスポーツ志向を強めた仕様だ。 今回、「“TOTAL CONTROL” for the Track」のコンセプトをもとに各所を変更した。パワーユニットは、カムシャフトのバルブタイミングおよびリフト量の変更、ピストン頭部形状変更による圧縮比アップなどを図り、中速域の加速性能のさらなる向上に寄与。さらにホンダ二輪車初の、2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)を採用した。 クランクシャフト形状の変更や軽量化により慣性マスを低減し、スロットルグリップ操作に対するエンジン回転の鋭いレスポンスと、スムーズな追従性の実現に寄与させたほか、トランスミッションなどのギヤ比を変更し、全車速域での駆動力のさらなる向上を図った。 車体まわりでは、フレームボディーの構成部品を新設計し、軽量化と剛性バランスの最適化を図ることで、旋回性と接地感を高めた。さらにレースシーンで培ったエアロダイナミクステクノロジーを随所に反映し、ウイングレット、ミドルカウル、アンダーカウルを新設計。ウイングレットは、側面積を小さくすることでリフト抑制効果を確保しつつ、ヨーモーメントを約10%低減させ、軽快性の向上に寄与する。 カラーリングでは、CBR1000RR-R FIREBLADEに、トリコロールの「グランプリレッド」を設定。CBR1000RR-R FIREBLADE SPに、グランプリレッドと、ブラックを基調とした「マットパールモリオンブラック」の計2色を用意する。 電子制御関連では、2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)の採用による出力特性とエンジンブレーキ特性の変更に伴い、ライディングモードの各パラメーターを再設定。CBR1000RR-R FIREBLADE SPには、ライダーの体重をメーターに入力することで、体重に応じた前後サスペンションの推奨プリロード値を表示する機能を追加した。 価格はCBR1000RR-R FIREBLADEが248万6000円、CBR1000RR-R FIREBLADE SPが284万9000円。
文と編集・稲垣邦康(GQ)