インドネシア、領土保護で「適切に対応」 中国船のEEZ侵入で
[ジャカルタ 31日 ロイター] - インドネシア外務省は31日、南シナ海の排他的経済水域(EEZ)で同国国営エネルギー会社による調査活動が中国海警局船に妨害された事案を受け、南シナ海に関するインドネシアの方針に変わりはなく、自国領土を守るために適切に対応すると述べた。 インドネシアは先週、南シナ海南端のナトゥナ諸島付近のEEZで、国営プルタミナが契約した船舶の調査活動を妨害した中国海警局船を退去させる事案が数日間に3回発生したと明らかにした。 インドネシア外務省の報道官は会見で、中国海警局船に対する措置はプラボウォ大統領の主権保護に向けた積極姿勢の表れかとの質問に対し「南シナ海に関して、インドネシア政府は何ら変わりはない。適切な対応を取る方針だ」と述べ「われわれは確認を求め、情報交換している」などと説明した。 中国は南シナ海のほぼ全域の主権を主張し、領有権問題で同海域のアジア諸国と対立する。インドネシアのEEZでも中国海警局船の姿が何回も確認されている。