バンクシー、3日連続の新作 今度はサル
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【8月8日 AFP】1匹のヤギ、2頭のゾウ、そして今度は3匹のサル。英国の覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)が3日連続で新作を発表し、ファンを沸かせている。 ロンドンの街頭に登場したこの動物シリーズにはどんなメッセージが込められているのか、臆測が広がっている。英全土で起きている極右による暴動への批判か、それともパレスチナ人への連帯を示すものなのか。あるいは地球温暖化やパリ五輪に関するものなのか。 謎多きアーティストのバンクシーはいつもと同じように、インスタグラムで作品を公開した際に何も説明していない。ただ、通常は数か月おきに登場するバンクシーの作品が、これだけ短期間に続けて披露されたのは異例だ。 5日、英ロンドンのキュー王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew、キューガーデンズ)近くで見つかったのは、ヤギと足元からぱらぱらと落ちる小石を描いた作品だった。 アーティストのダニエル・ロイドモーガン(Daniel Lloyd-Morga)さん(60)は「(このヤギは)パレスチナに住むマウンテンガゼルだと思う。だからこの作品はパレスチナに関係があると思う」とAFPに語った。 6日には、互いに向かって鼻を伸ばす2頭のゾウのシルエットが、ロンドン南西部チェルシー(Chelsea)に出現した。 7日に発表されたのは、鉄橋の側面にぶら下がっているかのように描かれた、3匹のサルのシルエットだった。 大学教授だというファワズ・ゲルゲスさんは最新作を鑑賞しながら、「バンクシーは人類を真に脅かす生態系の危機について、われわれに深く考えさせようとしている」「彼は動物や木々、海に関心があると思う。ここ数か月の彼の一貫したテーマだ」とAFPに語った。 英国では現在、イングランドで子ども3人が刺殺された事件をめぐり、極右による反移民暴動が広がり、難民認定申請者を収容するホテルが標的となっている。 こうした難民の苦境に対して、バンクシーはたびたび同情や共感を示している。(c)AFPBB News