【高級ワンボックスをドレスダウン】アメリカ車の商用グレードっぽく仕上げた激レア・グランビア
レアベースなミニバンをUSワーキングバン風にカスタム! BASE CAR:グランビア/1996年型 【画像9枚】絶妙な足元のタイヤ&ホイールチョイス、アウトドアなエッセンスもプラスしたフロントマスク、スムージング&テール交換でシンプルなルックスとしたリアビューなど、気になるグランビア みなさんは、トヨタ・グランビアというクルマを覚えているだろうか? トヨタ初のフロントエンジン&3ナンバーサイズのワンボックスとして’95年にデビューを飾るも、国内ではあまり販売は振るわなかった。 ところが、高規格救急車ハイメディックのベースとなるなど、高いポテンシャルを持つ悲劇のマニアックカーだ。 そんなグランビアに目をつけたのが、これまで何台ものドレスダウンワンボックスを製作してきたオーナー。 高級ワンボックスだったグランビアを、あえてアメリカ車の商用グレードっぽいグレーでペイント。 さらに欧州仕様ハイエースやハイメディックのパーツを上手に流用することで、あえてドレスダウン。 黒バンパーに鉄チンホイールというプリミティブなスタイルを生み出した。 バンパーはチッピングコートを施してブラックでペイント。 樹脂バンパーとはひと味違う雰囲気となっている。 フロントのバンパーガードは純正オプションだそうで、これも車種不明感を増幅している。 実は純正ではクリアとなるフロントウインカーもあえてハイメディック用のアンバーレンズに交換するなど、小技もボディ各部に及ぶ。 足回りは3インチ弱ロワードした上で、クロームメッキが輝くホイールはハイラックス用15インチを流用。 さらに純正よりひと回り大きい225/70サイズを履く。 これによって、いかにも商用車な外観となっているのだ。 「イベントでもベースが判らなくて、『これなんてクルマですか?』ってよく声をかけられます」とはオーナー。 こんなにイカしたワンボックスを見つけたら、ベースカーが気になる気持ちもわかる! さらに、シンプルながら、スタイリッシュなリアまわりを見ていこう。 本来のグランビアは、テールゲートにガーニッシュが備わる豪華な雰囲気となるが、ドレスダウン化にあたって、これをシンプルにすることは大きな課題だった。 そこでオーナーは、兄弟車であるハイメディックや欧州仕様ハイエースを徹底的に研究し、ガーニッシュを外した上で、テールにハイメディック用を流用。 欧州仕様ハイエースと同じ意匠を作り出すというアイデアを実行した。 チッピングコートを施したバンパーにはトーイングヒッチまで装着。 これによってグランビアの面影は完全になくなり、100系ハイエースをワイド化したような車種不明なカーゴバンの雰囲気を醸し出すことに成功したのだった。
カスタムCAR 編集部