「実家はクリーニング店、私は看板娘でした」濱田マリ(55)今一番の生きがいは再開したバンド活動「ずっとやり残した気持ちがあって」
── ドラマのなかでも、アイロンかけのシーンなどは手慣れていた印象があります。 濱田さん:お客さんが持ってきた洗濯物を、タックづけして洗って干して…というプロセスはわかっているので、役づくりはまったくいらなかったですね(笑)。
■声の仕事は「芝居以上に演技してます」 ── ナレーターとしてもご活躍ですが、歌や俳優のお仕事とナレーターのお仕事とでは意識的にスイッチの切り替えをされていますか? 濱田さん:ドラマや映画では、私は現場のみんなで作品を作るための1ピースなんですよね。だから、監督さんの演出を聞いて、指示通りに動けたら合格だと思っています。いっぽうナレーションは、声だけなので表情が映らない。だから普段以上に芝居をしています。画面に合うスピードやテンションを考えて。だから芝居とナレーションは全然違うスイッチですね。
── 聞けばすぐに濱田さんだ!とわかる印象的なお声は、お母さま似なのですか? 濱田さん:たしかに似ていますね。母は美容院を経営していて、私も小さいころ、お店にかかってくる電話によく出ていたんです。美容室名を言うときは「お母さんと同じ口調で言いなさい」と教えられていたので、母の声やテンションに似せていたら、同じようなしゃべり方になってしまいました。 そういえば、娘の声も似ていますね。声質が遺伝しているみたいです。私が家で歌の練習をしているときに、一緒に歌ったりしていて。しかも娘から「そこの歌詞は違う。それは一番の歌詞だよ」って訂正されることも…(笑)。私がメロディを正しく歌えなくて何度も練習しているのに、娘が一発で歌えたりするんですが(笑)その声が似ているんですよ。親子三代で同じような声質って、おもしろいなって思います。
PROFILE 濱田マリさん はまだ・まり。1968年生まれ、兵庫県出身。1992年、「モダンチョキチョキズ」のボーカルとしてメジャーデビュー。1997年にバンド活動停止後は俳優として活躍し、NHK連続テレビ小説『マッサン』『カムカムエヴリバディ』など、数多くのドラマや映画に出演。2021年からは「モダンチョキチョキズ」の活動を再開。 取材・文/池守りぜね 撮影/CHANTO WEB NEWS
池守 りぜね
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