キリンが「適正飲酒セミナー」を開始 「淡い色のビールには水餃子」色を合わせる酒と食のペアリング方など伝授 「いい飲み方の普及」が酒類の未来を決める
■厚労省が「健康に配慮した飲酒」のガイドライン
今年2月、厚生労働省が国として初めて、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表した。それによると、“適度な飲酒量”の1日の目安は、ビールならロング缶1本。缶チューハイは350ミリリットル缶1本。日本酒の場合は一合弱だという。もちろん性別、年齢、体質による個人差が大きいので一概にはいえない。しかしこの量、多いのか少ないのか…。 厚生労働省のガイドラインでは、酒量を「純アルコール量(グラム)」で換算している。これは「酒に含まれるアルコール量」とのこと。アルコール度数や、何杯飲んだかより、「純アルコール量」の方が、体や精神への影響が正確に把握できるのだそうだ。 例えば、純アルコール量の摂取量が、男性1日あたり40グラム以上、女性は20グラム以上となると、生活習慣病のリスクが高まる。大腸がんリスクは男女とも1日あたり20グラム程度で高まる。また、男女とも1回の飲酒で60グラム以上摂取すると、急性アルコール中毒などが起きる可能性があるとして、注意を呼び掛けている。
■「節度ある飲酒量」は20グラム
また、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」に示された「節度ある飲酒量」によると、1日あたりの純アルコール摂取量は20グラム。(※女性や高齢者は、これより少ない量が適当)。 しかし20グラムというと、、、 【純アルコール量20グラムの目安】 *ビール 度数5パーセント 500ミリリットル(ロング缶、中瓶1本) *酎ハイ 度数7パーセント 350ミリリットル *ワイン 度数12パーセント 200ミリリットル *日本酒 度数15パーセント 180ミリリットル(1合弱) *焼酎 度数25パーセント 100ミリリットル(グラス2分の1杯) *ウィスキー 度数43パーセント 60ミリリットル 飲み会などでは、これ以上飲む人も多いだろう。健康に良くないと言われても、そうそう自制できるものでもない。
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