コンビニ女性店員に刃物突き付け「お金を出してください」…16万円出され3万円返し逃走
山形県高畠町のコンビニ店で10月に発生した強盗事件で、県警は21日夜、会社員の男(36)を強盗容疑で逮捕し、22日に山形地検米沢支部に送検した。 【写真】送検される容疑者
発表によると、男は10月15日午前1時55分頃~同2時頃、同町高畠の「ローソン高畠中央店」で20歳代の女性アルバイト従業員に対し、タオルを巻き付けた刃物のようなものを突きつけ、「お金を出してください」と脅して現金16万円を奪った疑い。調べに対し、容疑を認めている。
県警捜査1課によると、当時は女性店員1人が菓子売り場で商品の品出しをしており、客はいなかった。男は店員に近づいて脅すと、2人でカウンターの内側に移動した。店員は手提げ金庫の中から千円札10枚の束を16束(16万円分)出し、手渡した。男はその場で3束返し、13束(13万円分)を奪って東方向へ向かい、付近に駐車していた軽ワゴン車で逃走したという。店員にけがはなかった。男と店員に面識はないという。
県警は事件後10日間にわたり、事件が発生したのと同じ時間帯に計179台の検問を実施。付近の住宅など283戸への聞き込みや防犯カメラの解析を行った。その結果、男が浮上し、県警は今月21日午前、長井市の商業施設にいた男に任意同行を求め、同日自宅など複数箇所を捜索して現金を押収。容疑が固まったとして逮捕した。
現場近くに住む自営業の男性(74)は「事件が起きてから不安で、自宅にセンサーライトをつけた。逮捕の知らせを聞いてホッとしている」と話していた。