【中日】高橋宏斗が侍ジャパンの先輩ダルビッシュ200勝に刺激「僕も勝ち続けられるように」
中日高橋宏斗投手(21)が200勝を記録したダルビッシュに刺激を受けた。関東遠征中の同投手は先発する21日の巨人戦(東京ドーム)へ向け小笠原とともに神宮球場室内練習場などで調整。先輩の大記録の勢いに乗って今季2勝目に意気込んだ。 「すごかったっすね。あの年になって投げる真っすぐ。今日は変化球、カーブが特に良かったかなとは見てた。やっぱりすごいですね、あの人は」。早朝から宿舎のテレビにかじりつきだった。23年のWBCにはチーム最年少で選出。ともに世界制覇した同僚ダルビッシュの日米通算200勝達成をまぶたに焼き付けた。 今春のキャンプでは投球フォームを模索した。そんなときに侍の大先輩から直接ラインが届いた。「周りの評価よりも、しっかり自分の感覚を大切にした方がいいよ」。画面に刻まれた文字を心に刻んだ。WBC期間中は先輩右腕の立ち振る舞いを凝視した。「いろんな人にアドバイスを求めてる姿とか、まだまだレベルアップしようとする姿勢を感じた。見て学ぶことが本当に多かったので、今はそっちを参考にしています」。 開幕こそ出遅れたが、4月28日広島戦から1軍に合流すると、3試合1勝0敗、防御率0・79。先輩の後ろ姿の言葉を胸に存在感を発揮した。巨人戦は今季初登板。昨季までは11試合、1勝5敗、防御率4・34と苦手にする。「200勝されているので、負けない投手だと思っています。そこは見習って、僕も負けないように、勝ち続けられるようにがんばりたい」。若竜は、先発だけで白星を積み上げた先輩の背中を追いかける。【伊東大介】