差し戻し判決の辺野古住民訴訟 原告が上告断念求め国に要請へ
普天間基地の辺野古移設をめぐり、県の埋め立て承認撤回を取り消した国の裁決は違法だとして辺野古周辺住民が裁決の取り消しを求めた裁判で、福岡高裁那覇支部が一審に差し戻す判決を出したこと受け原告の住民は、上告しないよう国に要請すると表明しました。 この裁判は、普天間基地の辺野古への移設をめぐり、県の埋め立て承認撤回を取り消した国交大臣の裁決は違法だとして、辺野古周辺の住民4人が裁決の取り消しを求めているもので、福岡高裁那覇支部は15日、一審判決を取り消し住民の原告適格を認め、那覇地裁に差し戻す判決を言い渡しました。 国が5月29日の期限までに上告すれば地裁での差し戻し審に持ち込めないことから、原告の住民らは国に対し上告しないよう要請すると発表しました。 要請は、県内の43団体を含む約180団体の連名で、来週月曜日に現地の団体により国に提出される予定です。 ▽原告・金城武政さん 「今の国のやり方はどうしても工事を進めることが優先になってるんでね、聞く耳を持ってほしいということなんですよ」 一方国は24日、辺野古移設工事にともなう大浦湾側のサンゴの移植作業に着手しました。県が23日に条件付きでサンゴの移植を許可していました。
琉球放送