吉本新喜劇×サンスポ大盛況 芸能担当渡辺洋次記者が脚本家デビュー「感謝でいっぱい」 終盤に出演の間寛平GM「出番がちょっとだけやねん」
吉本新喜劇とサンケイスポーツの初コラボ公演「サンスポ×吉本新喜劇~記者が新喜劇の台本を書いてみた~」が3日、大阪市中央区のなんばグランド花月の地下にあるYES THEATERで上演された。公演は本紙芸能担当、渡辺洋次記者(36)が脚本を担当。座長の吉田裕(45)を主人公に、サンスポらしく、阪神のネタを交えながら展開。金融屋のギター芸人、松浦真也(48)、金融屋の下っ端で出演した大ベテランの島田一の介(73)らが沸かせた後に、最後はゼネラルマネジャーの間寛平(75)が寛平爺さんで登場し、爆笑を誘った。公演後、脚本家デビューを果たした渡辺記者が半年の制作期間を振り返った。 36歳にもなって、新しいことに夢中になれたこと、そして、念願だった新喜劇の脚本を書くことができて幸せでした。 刺激的な日々の中で、最後の1週間は大パニックでした。台本自体は先月28日くらいに提出したのですが、本番はそこから。私は今回、台本だけでなく「演出」という作業も務めたからです。脚本を書きたいと思ってから、新喜劇のストーリーは注視して観てきましたが、芝居やギャグの見せ方、立ち位置、はけ方…。そこまでは観ていませんでした。 それに技術、美術の打ち合わせ。正直、意味が分かっていなかった。逆に言うと、新喜劇にかかわる人は観ている人が気づかないところまで細部にまでこだわっているということです。 忙しい中、出演してくださった座員の皆さんだけでなく、多くの裏方さんが私のつたない脚本や演出をどうにかしようと知恵やアドバイスを出し合っていただき、上演することができました。 そして何より、お越しくださったお客さま。満席となった会場を見たとき、心の底から感謝の気持ちでいっぱいでした。本当にありがとうございました。(サンスポ大阪文化報道部お笑い担当・渡辺洋次) ★「アレは滑ると思ったからや」 渡辺記者に台本のオファーした寛平GMが自ら舞台終盤、金融屋の親分役で出演。ウロ覚えの乳首ドリルで座長の吉田の背中をバンバンたたき、会場を沸かせた。 ところが終演後のアフタートークで寛平は「出番がちょっとだけやねん。もうちょっと出たかった」と少々不満げ。これに渡辺記者は「それは師匠がカットしたからですよ」と反撃。寛平の「なんなん?」というギャグを台本に織り込んでいたが、寛平がスルーしたことを指摘。「えっ俺、自分でカットしてたん? あっ、アレは滑ると思ったからや」と笑わていた。