寒さへっちゃら! スキー・スケート場にぎわう 長野県
長野県中信地域のスキー場・スケート場には、正月休みに合わせた帰省客や観光客、地元の家族連れが大勢訪れ、今年の初滑りや雪遊びを楽しんでいる。 朝日村古見のあさひプライムスキー場は松本市や塩尻市から近く、地元客に人気だ。緩やかな斜面のファミリーゲレンデはスキーやスノーボードで滑走する親子連れらでにぎわい、子供向けのキッズパークはそり遊びを楽しむ幼児や小学生の元気な声が響く。 初心者向けのスキー・スノーボード無料レッスンや多彩なイベントを計画してにぎわいを呼び込んでいる。3日のスキー無料レッスンで滑り方を教わった塩尻市の吉田小学校3年生・籔田深緒さん(9)は「楽しかった!リフトにもっと上手に乗れるようになりたい」と笑顔を見せた。 木曽町新開の木曽福島スキー場でも3日、県内外や海外から多くのスキーヤーが訪れ、良好な雪質を楽しんだ。 昨季の年末年始は雪不足や能登半島地震の影響で客足が少なめだったが、今年は1日当たりの来場者数が1200~1300人と平年並みに戻っているという。ゲレンデでは家族連れや友人グループが仲良く滑ったり、スキー教室で技術を教わったりする姿が見られた。 岐阜県中津川市から同町の開田高原の祖父宅を訪れている小学校5年生・出口桜椰さん(11)は「毎日来たいくらい楽しい」と笑顔を見せた。祖父の原田浩幸さん(64)は「孫と一緒に楽しめるスキー場が地元にあるのはありがたい」と話していた。 貴重な天然リンクとなっている朝日村針尾の村アイススケート場は、2月初めまでのシーズン中休まず営業する。年始は1日あたり100人強が訪れて滑走している。 4日は幼児から大人まで幅広い年代が氷上に繰り出した。親子で今年の初滑りを楽しんだり、小学校のスケート教室に向けた練習に励んだりした。土日・祝日の午前中には、住民有志でつくる朝日スケートリンクの会の会員らがインストラクターを務め、スケート靴の履き方や氷上での立ち方をサポートしている。 スケートが大好きで毎年遊びに来る松本市の波田小学校3年生・田中詩織さん(9)は「氷の上をシューって進むのが楽しい。オリンピックで活躍する選手みたいにかっこよく滑れるようになりたい」と元気に風を切っていた。
市民タイムス