「交流戦だけだったと言われないように」交流戦MVPは日本ハム・水谷瞬 歴代最高打率.438
日本野球機構(NPB)は19日、プロ野球セ・パ交流戦の優勝球団、最優秀選手賞、および優秀選手賞を発表しました。 【画像】交流戦最終戦でもヒットを放つ日本ハムの水谷瞬選手 交流戦優勝球団は、13勝5敗と大きく勝ち越した楽天。楽天は球団創設20周年の節目の年に花を添える初優勝を決め、今江敏晃監督が就任1年目でタイトルを獲得しました。 そして、最優秀選手に選ばれたのは、日本ハムの水谷瞬選手。2018年のドラフト5位でソフトバンクに入団した水谷選手は193センチ、99キロと恵まれた体型で、高い身体能力が持ち味の23歳です。 昨季は2軍で83試合に出場し、猛アピールすると、そのオフの現役ドラフトで日本ハムに加入しました。それまでプロ入りから5年間で1軍出場がなかった水谷選手ですが、新天地に活躍の場を移すと、4月9日に初めて1軍に登録され、徐々に才能が開花。 交流戦では全18試合に出場し、15試合連続安打を記録するなど、64打数28安打、打率.438の成績を収め、安打数、打率ともに12球団トップに立ちました。また、打率は2015年の西武・秋山翔吾選手の記録を抜く、歴代最高打率となり、出塁率は.471で1位、長打率は.688で2位につけるなど、あらゆる打撃部門で上位に名を連ねる大ブレークを果たしました。 水谷選手は球団を通じ「最高の賞をいただけて光栄です。初めての交流戦でのプレーでしたが、意識せずに1打席、1打席を大切にできたことが、形になる結果につながったと思います。活躍は交流戦だけだったと言われないように、リーグ戦再開からもチームに貢献できるように全力で頑張ります」とコメント。 この活躍にファンは「努力の結果だよ」「文句なしの受賞」「ずっと活躍を期待しています」と喜びの声を投稿しています。 また優秀選手には、ソフトバンクの近藤健介選手と、阪神の才木浩人投手が選ばれました。近藤選手は14打点を挙げ、交流戦打点王を獲得しました。才木投手は登板3試合で全勝。2日のロッテ戦ではシーズン3度目となる完封勝利をあげました。