30代はどれくらい貯蓄している? どんなことを我慢すれば貯蓄できるようになる?
一般的に、30代になると20代の頃と比べて収入が高くなります。生活に余裕が出てきて、将来に備えた貯蓄に取り組みたいと考える人も多いのではないでしょうか。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? しかし、貯蓄に取り組みたいと思っても、趣味や普段の生活にお金をかけてしまう人もいるでしょう。また、貯蓄をしたいけれど、どのように取り組めばよいか分からない人もいるかもしれません。 そこで本記事では、30代がどのくらい貯蓄をしているのかについて解説します。その他にも、貯蓄をするために何を我慢するべきなのかをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
30代はどれくらい貯蓄している?
金融中央広報委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」では、30代単身世帯と30代二人以上世帯の金融資産保有額を図表1のように伝えています。 【図表1】 30代の金融資産保有額
※金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査」より筆者作成 同じ30代でも単身世帯と比べて二人以上世帯の金融資産保有額が7万円、中央値が50万円とやや高い結果になっています。なお、中央値とは、データを数値の小さい順に並べたときに中央にくる値のことです。 ■貯蓄ゼロも一定数存在する 同調査では、30代の平均貯蓄額は単身世帯が594万円、二人以上世帯が601万円とのことですが、実は図表2のように金融資産非保有者の割合がもっとも高いことも確認できます。 【図表2】30代の金融資産保有割合
※金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査」より筆者作成 実際のところ、1000万円を超える金融資産を保有する人は限られています。また、単身世帯については、金融資産非保有と100万円未満を合算すると、48.5%と半分に近い割合です。
効率よく貯蓄するために何を我慢すればよい?
30代で効率よく貯蓄するためには、普段の生活のなかで我慢しなければならないことが出てくるでしょう。貯蓄ゼロの状態が珍しくないとはいえ、将来に備えて以下の方法を心掛けてみてください。 ●毎月の支出を見直す ●嗜好品を見直す ●外食から自炊へ切り替える これまでの習慣を変えるのは、難しいことかもしれません。まずは目標貯蓄額を設定し、無理のない範囲内で見直しや切り替えを行ってみてください。貯蓄が増えることを確認できれば、今後も継続していこうという思いにつながるでしょう。以下で、上記3つの方法について説明していきます。 ■毎月の支出を見直す 毎月の支出を確認し、節約できそうなところはないか見直してみてください。支出を増やすことは簡単でも収入を増やす方法は限られます。それなら、支出をおさえて貯蓄に回していきましょう。 例えば、節約効果を期待できるのが家賃や保険料、携帯電話料金などです。契約内容を見直して支出を減らせれば、まとまったお金を貯蓄に回すことが期待できます。また、固定電話を契約しているけれど携帯電話で用が足りる場合、解約してその金額分を貯蓄に回すのも効果的です。 ■嗜好品を見直す タバコやコーヒー、お酒、スイーツといった嗜好品にも見直しの余地があるでしょう。特に、タバコは支出をおさえるだけでなく、禁煙することにより健康改善効果も期待できます。 長期間嗜んできたものを、一度にやめるのは難しいかもしれません。そこで、タバコを1日1箱から2日に1箱にする、カフェでコーヒーを買う回数を減らして自宅でいれる、お酒やスイーツは毎日ではなく休日前や早く帰れたときだけにするといったマイルールを設けてみてください。そうすることで、ルールに沿った行動をしやすくなります。 ■外食から自炊に切り替える 一人暮らしの人の食事は、外食が多くなりがちです。そこで、外食をやめて自炊に切り替えることも少しずつ取り入れていくとよいでしょう。外食から自炊に切り替えるだけで、大幅な支出減が期待できるはずです。 ただし、外食の回数をゼロにするとストレスとなる場合があるため、週に1回は外食をするといったルールを決めて、たまには外食を楽しむとよいでしょう。