【2024年・秋のおすすめJリート】ともに分配金利回りが5.3%以上になる「平和不動産リート投資法人」と「福岡リート投資法人」の2銘柄に注目!
【2024年・秋のおすすめJリート】分配金利回りが5.33%の「平和不動産リート投資法人」や、5.38%の「福岡リート投資法人」に注目! 【図版】注目のJリートは? ●増配への意欲が高い「平和不動産リート投資法人」や、 インバウンド関連では期待が大きい「福岡リート投資法人」に注目! 2024年6~7月いっぱいのJリート価格は停滞傾向が強く、東証REIT指数は1700~1750ポイントの狭いレンジで推移していた。株式市場が急落した8月5日には年初来安値を更新したものの、1700ポイントを下回ったのは8月2~9日のみで、下落率も株と比較するとそれほど大きくなかった。その後、8月28日には1799.30ポイントを記録し、6~7月を超える水準で推移している。 今後のJリート価格は、米国の利下げとその幅に左右されそうだ。米国の長期金利が4%以下で安定的に推移することになれば、東証REIT指数1900ポイントの回復も視野に入るだろう。分配金は市場全体として増配基調が続く見通し。一部では、海外不動産への投資に踏み込む動きも見られている。 ここからは、そんな状況を踏まえて、アナリストが「買い」と診断している「Jリート」の2銘柄を紹介していこう(※最低投資額などの数字は、2024年9月4日時点。投資判断は今後3カ月に関するもので「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階。投資判断や分析コメントはアナリストなど17名から構成された「ダイヤモンド・ザイ人気500銘柄分析チーム」が担当)。 最初に紹介するJリートは、分配金利回りが5.33%の平和不動産リート投資法人(8966)だ。 平和不動産リート投資法人は住宅と中規模オフィスの複合型リート。東京都区部の物件を中心に投資する。オフィスは取得時の入居テナント賃料が相場より低い物件を取得し、その後の賃料増額で収益拡大を図る。今後は都市型商業施設やホテル取得の方針も示す。 2015年11月期より10年連続で増配中。分配金利回りは5%を超える。5月以降は価格が低迷しているが、これは時価総額が小さいことに加え、オフィス市況の先行きが懸念されているため。それでも、増配への意欲が高い銘柄であり、市場全体の価格反転時には大幅な価格上昇が期待できる。 2つ目のJリートは、分配金利回りが5.38%の福岡リート投資法人(8968)だ。 福岡リート投資法人(8968)は福岡地所と九州地盤の大企業がスポンサーで、商業施設が半分程度を占める総合型リート。福岡市・天神のオフィス売却益を計上し、2024年8月期および2025年2月期の予想業績と分配金を上方修正。6期に分けて売却するため、売却益計上は2027年2月期まで続く。 インバウンドの回復により、商業施設の賃料が増加。5月頃まであった価格面の割高感も解消した。8月末の増資公表で価格は弱含んでいるが、インバウンド関連銘柄の中でも上昇の余地が大きい。
ザイ編集部
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