人気モデルがトランプ氏と食事会の安倍昭恵さんに苦言「もう少し日本のこと考えて」…海外論文は「非公式な仲介者が平和構築に重要な役割」
昭恵氏の行動は、批判を受けるようなことなのか
また、玉川氏は昭恵氏が過去の「モリカケ問題」にも関与したとされることから、「結果的に日本に不利益をもたらす可能性がある」と警鐘を鳴らした。 これらの議論には、昭恵氏の行動を擁護する意見もある。タレントの石原良純氏は「個人的な関係が外交の一助になる可能性もある」と指摘し、財務官僚で信州大学特任教授の山口真由氏も「トランプ夫妻との個人的な絆が外交に寄与する側面もある」と評価した。 しかし、多くの批判は昭恵氏の行動が「民間人」としての範囲を超え、日本政府や国民に影響を与える可能性がある点に集中している。特に、政府側への事前の報告がないことや、その行動が国際社会における日本の立場を微妙にする恐れがある点が問題視されている。 しかし、本当に、昭恵氏の行動は、批判を受けるようなことなのだろうか。石破茂首相は、大統領当選が決まったトランプ氏との電話を5分で一方的に打ち切るという大失態を犯して以来、面会の見通しが立っていなかった。
小野寺政調会長が擁護する「石破首相の意味不明」
自民党の小野寺五典政調会長によれば、石破茂首相とトランプ次期米大統領との電話会談が約5分間で終わったのは、首相の気遣いによるもので、「トランプ氏はもっと話したかったようだが、会合を中座して出てきてくれていた。首相が配慮し、早めに戻ってもらった」と報道番組で明かしている。 日本のトップリーダーにはアメリカと話す大事な要件がなかったのだろうか。全く意味不明な対応である。トランプの存在に圧倒され、怖気づいたのではないかと邪推もしたくなる。 そんな石破氏だが、ようやくトランプ氏との面談が設定される見通しとなった。石破首相が公式ルートでの会談に苦労する中、昭恵氏がトランプ氏に石破首相との会談を提案し、それが実現に至ったと考えられる。このタイミングを見れば、昭恵氏が石破外交の窮地を救ったと言っても過言ではないと筆者は推測する。以下にその根拠を挙げる。 まず、昭恵氏がトランプ夫妻と築いた個人的な関係が挙げられる。昭恵氏は安倍晋三元首相在任中、夫と共にトランプ氏との交流を深めていた。特に、ゴルフ外交や晩餐会などを通じて、トランプ夫妻との親密なつながりを形成していた。2024年12月15日の会食も、この関係性に基づき実現したものである。このような非公式な交友が外交の場面で活用された点は評価に値する。