【新NISA】持ってる投資信託が急降下!?このまま保有し続けるべき?相場下落時に慌てないポイント
投資信託が急降下したときのポイント
長期投資を行っていると、どこかのタイミングで基準価額が下がり、一時的に利益が減少したり損失が発生したりする可能性があります。そのようなときに慌てないポイントを3点まとめました。 ●損切りはしない まず第一に、基本的には損切りをしないことが第一です。損切りとは、さらなる下落を避ける目的で価格下落時に売却して損失を確定することをいいます。FXやハイリスクな個別株投資などでは機能するテクニックです。 投資先が分散されていて、リスク分散の機能がある投資信託には必ずしも適しておらず、相場反転後の上昇を逃してしまう恐れがあります。どうしても換金しなければならない事情がない限り、いたずらに売却はせず、市場回復を待つのが得策です。 ●積立投資はそのまま継続するのが鉄則 毎月定額を投資に回す積立投資は、市場が下落してもそのまま継続しましょう。積立額を定額で設定している場合、市場下落時にはより多くの口数を購入できます。 そのため、平均購入単価が平準化して、長期でみるとリターンが安定しやすくなる「ドルコスト平均法」が働きます。 ドルコスト平均法は、基準価額が相対的に安い局面でも投資を継続してこそ効果を発揮するものです。そのため、相場が下落したからといって投資を止めるのはおすすめしません。 ●相場を頻繁に見ない 値動きをみるとどうしても落ち着けない方は、相場を見ないのも一つの方法です。長期投資においては、日々の値動きをチェックする必要は必ずしもありません。 時折自分が保有する資産をチェックしたり、積立額が正しく指定した投資信託の購入に使われているかチェックする程度で充分です。 相場を頻繁にチェックするのをやめることで、日々の値動きに惑わされずに長期にわたって投資が可能となるでしょう。
まとめにかえて
今回は新NISAの下落局面で押さえておきたいポイントについて解説してきました。 新NISAで投資信託に投資していると、値下がりにより一時的な損失を生むタイミングもあるかもしれませんが、焦って売却をしたり、投資を辞めたりしてしまうのはもったいないといえます。 長期投資は日々の値動きに惑わされずに根気強く投資し続けることが大切です。 どうしても換金しなければならない事情がない限り、市場回復を待ちながら淡々と継続するのがおすすめです。
参考資料
・投資信託協会「そもそも投資信託とは?」 ・投資信託協会「投資信託が持つリスク」 ・三井住友DSアセットマネジメント「米国株はいつ下げ止まるか~過去の弱気相場入り局面を検証する」 ・金融庁「つみたてNISA早わかり ガイドブック」
中本 智恵