【ターコイズS】アルジーヌ重賞初制覇! 母キャトルフィーユ譲りの成長力でGⅠの頂きへ
西村淳也(25)=栗・フリー=騎乗の2番人気アルジーヌが中団から抜け出して快勝。重賞初制覇となった。2着は6番人気ビヨンドザヴァレー、3着は3番人気ドゥアイズ。1番人気のミアネーロは後方から脚を伸ばしたが8着に終わった。 ◇ 師走の寒々とした風に乗って、アルジーヌが重賞初制覇。中団から鋭い決め手を繰り出し、激戦となった2着争いを尻目に1馬身抜け出した。西村淳騎手は左手を挙げて喜びを表した。 「終始、手応えもよかったですし、4コーナーも手応え抜群で、いつでも抜け出せる雰囲気がありました。完勝でした」 2024年は2勝クラスの身でスタート。そこから、古馬になって本格化した母キャトルフィーユ譲りの成長力を見せ、一気に出世街道を駆け上がった。中内田調教師は「もともといい馬でしたので、順調に勝ち上がってくれて今この舞台にいるという感じです。時間とともに良くなってきていて、それを裏付ける血統ですよね」と実感を込める。 今後は未定ながらも、「まだまだ奥がある馬ですし、今後が楽しみです」と鞍上。初のタイトルを手土産に、母が届かなかったGⅠの頂きを目指していく。(山口遥暉) ■アルジーヌ 父ロードカナロア、母キャトルフィーユ、母の父ディープインパクト。黒鹿毛の牝4歳。栗東・中内田充正厩舎所属。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産馬。馬主は(株)ロードホースクラブ。戦績戦6勝。獲得賞金1億4285万7000円。重賞は初勝利。ターコイズSは西村淳也騎手、中内田充正調教師ともに初勝利。馬名は「トランプのクラブのクイーンに描かれた絵柄の人物名」。