堤駿斗に8回TKOで完敗した元世界王者のアルバラード、堤を絶賛「世界王者になる素質がある」
プロボクシングのWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦10回戦が31日、東京・大田区総合体育館で行われた。前東洋太平洋フェザー級王者で、WBA世界スーパーフェザー級9位の堤駿斗(はやと、25)=志成=が、元WBA世界同級王者で、現同級14位のレネ・アルバラード(35)=ニカラグア=に8回1分55秒TKO勝ち。世界王座挑戦権を獲得した。 7回までの採点はジャッジ3人全員がフルマークで堤を支持。完敗を喫したアルバラードは顔を赤く腫らして試合後会見に臨み「試合は大変困難なものだった。相手はまさに旬の選手で、とても意欲を感じた。すばらしい才能を感じた。世界王者になる素質がある」と堤を絶賛した。「とてもスピードがある選手で、スピードについていけなかった。迷いが生じた」と完敗を認めた。 堤がWBA王者のレイモント・ローチ(29)=米国=と今すぐ闘っても「とても難しい試合になる。50-50だ」とどちらが勝つか分からないと分析。「パンチはとても的確でパンチの数も多い。相手を闘いにくくする選手。とてもパンチングパワーもある選手だった」と賛辞は止まらなかった。 自身の進退については「この試合をよく分析して、キャリアを続けるかどうか検討したい」と保留した。 プロ戦績は堤が6戦6勝(3KO)、アルバラードが49戦34勝(22KO)15敗、ローチが27戦25勝(10KO)1敗1分け。(尾﨑陽介)